新刊案内

解決志向ブリーフセラピーを学ぶには貴重な一冊となりそうですね。長谷川先生の訳は、本当に読みやすい。
シンシア・フランクリン他(長谷川啓三ほか訳)『解決志向ブリーフセラピーハンドブック エビデンスに基づく研究と実践』金剛出版,2013.9.9 ○内容 インスー・キム・バーグとスティーブ・ド・シェイザーによって創始され,未来志向,非病理的アプローチ,強み(ストレングス)の重視,希望(ゴール)の実現といったキーワードで語られる解決志向短期療法(SFBT)は、草創期よりその効果の実証を追求してきたセラピーでもあった。本書は今やあらゆる臨床領域に広がったソリューション・フォーカスの実践について、その指針と効果研究の全てを網羅したハンドブックである。  世界中の解決志向セラピストの経験と精緻な研究・分析を結集した本書は、SFBTの成立史と基本原則を示す治療マニュアルに続き,精神科臨床からビジネスまで、全25章にわたってシンプルな原則に基づくこのセラピーの広大な適用範囲をカバーしている。  SFBTの集大成ともいえる本書は,エビデンスベイスの時代にセラピストが進むべき道を指し示し,臨床家に最良の実践的・学術的リソースを提供する。 ○目次 第Ⅰ部SFBTの起源と治療マニュアル 第1章 解決志向ブリーフセラピーの展開 第2章 解決志向ブリーフセラピーマニュアル 第Ⅱ部SFBT実践の測定 第3章 解決志向の厳密な測定器具開発のパイロット・スタディ 第4章 標準化された解決志向評価尺度,および強み評価尺度に関するレビュー 第5章 SFBTにおける結果とセッションを組み合わせた評価尺度 第Ⅲ部研究のレビュー 第6章 SFBTの効果研究 第7章 SFBTにおける単一事例デザイン研究の系統的レビュー 第8章 外在的問題行動を持つ児童および青年への心理療法の効果に関するレビュー 第9章 SFBTではいったい何が効いているのか?■変化のプロセスについての研究レビュー 第10章 実験室と面接室をつなぐ 第Ⅳ部SFBTの臨床的有用性 第11章 裁判所命令のDV加害者との解決志向モデル 第12章 カップル間の暴力問題に対する合同カップル面接によるSFBT 第13章 服薬アドヒアランス向上におけるSFBT導入の試み 第14章 サインズ・オブ・セイフティと子どもへのソーシャルワーク 第15章 家出や問題行動の青年に対する解決志向ファミリー・セラピー 第16章 学校におけるSFBT 第17章 保護者になること■妊娠中・子育て中の思春期のための解決に焦点を当てた介入 第18章 アルコール治療におけるSFBT 第Ⅴ部新たな実践プログラムについての研究 第19章 解決から記述へ■実践と研究 第20章 児童養護施設および医療施設の青年に対するSFBTの治療効果 第21章 マネジメントにおける解決志向アプローチ 第22章 解決志向ライフコーチング 第23章 教師と児童・生徒のための解決志向型学級運営■WOWWコーチングの実践と研究 第24章 解決志向ハイスクールの研究と発展 第25章 日本における健康相談への解決志向アプローチの活用 エピローグ SFBT研究の今後