河野英太郎『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』ディスカヴァー・トゥエンティワン,2012

河野英太郎『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』ディスカヴァー・トゥエンティワン,2012 ○内容 仕事を効率的に進め、着実に目標を達成するための今すぐできる仕事のヒント、教えます。会社で生きぬく「武器」を身につけろ―あなたのスキルを瞬時に上げる87のテクニック。 ○目次 第1章 報連相(ホウレンソウ)のコツ 第2章 会議のコツ 第3章 メールのコツ 第4章 文書作成のコツ 第5章 コミュニケーションのコツ 第6章 時間のコツ 第7章 チームワークのコツ 第8章 目標達成のコツ 【印象に残った言葉】 ・「まじめ」と「みじめ」は、一字の違い(中略)「まじめ」であることを揶揄しているのではなく、はき違えた「まじめ」さは、その人の誠実な本意に反して「みじめ」な結果をもたらす(pp.4-5) ・(会議をする場合)「緊急度」の観点から順番を決めていきます。「重要度」で順番を決めてしまうと、議論が盛り上がりすぎて時間切れになり、期限の迫っている緊急の議題の検討ができないといったリスクがあります(pp.44-45) ・会議時間は2時間であっても、2時間以内で各議題に分配し、「その他:10分」など、猶予の時間も設けてください。予定通り進行し、10分を残して終了したら、あえて2時間の枠ギリギリまで使うことなく、会議を終了させてください。(p45) ・仕事を頼むときに一番やってはならないことは、命令口調を使うことです。(中略)プロフェッショナルは「依頼」や「期待」に対して最高のパフォーマンスで応えるものです。(pp.140-141) ・自分の価値観だけで「常識」を決め、その基準を相手に当てはめてはいけません。(p142) ・経緯や目的、期限や意義などはわかりやすく言葉を尽くして伝えるべきです。(p145) ・(かつて先輩が聞かせてくれた話として)「『あいつは使えない』という表現は、『あの人は役に立たない』という意味ではなく『私にはあの人を使う能力がない』という意味だ。『あいつ』と指差しした手の指のうち3本は自分に向っている」「あの人を使える能力を身につけよう」と自分の問題としてとらえ直す(pp.156-157) ・問題の中には、すでに発生してしまっている「課題」と、まだ現時点では起こるかもしれない「懸念事象」が混在することを意識しましょう。課題は、(中略)解決に全力を尽くすだけです。懸念事象は、(中略)「放置する」「逃げる」「転嫁する」「減らす」で対処します。(中略)一番やってはいけないのが「課題」と「懸念事象」を混同し、すべての問題に対して同じように労力をかけて解決しようとすることです。 【感想】 最近は、ソーシャルワーク関連の本とは別に自分や部署の仕事の仕方を改善するためのヒントを探して、ビジネス書を読んでいます。といっても、30分~2時間程度で読めてしまうものばかりですが。本書はその中でも、仕事をしていて「あるある」と思うことが多かったです。ちなみに本書は雑誌『プレジデント』で紹介されていて知りました。こんなおっさんの読む雑誌、俺には関係ないと思っていたのに、いつの間にか『プレジデント』を好んで読むおっさんになっていました(笑) 【関連】