佐々木常夫『そうか、君は課長になったのか。』WAVE出版,2010.3

佐々木常夫『そうか、君は課長になったのか。』WAVE出版,2010.3 随分前に購入して、広い読みをしていた本。市バスに30分以上乗る機会があったので改めて読む。 【印象に残った言葉】 ・その分野での経験の浅い上司をバカにする部下というのはいるものです。(中略)そういう部下は、組織とか権限とか人間性にうとい未熟な人で、組織の中で成功する確率は極めて低い。だから、意に介さないことです。そして、気持ちのうえで一段上にたって、かつ謙虚に教えを乞えばいいのです。(p.58) ・課長が直接指導しようとすると、部下が10人もいたらなかなか手が回らないでしょう。そんなときには、仕事のできる2~3人を教育係にして、彼らに教育というミッションを与えて指導させればいい(p77) ・重要なのは個々人のモチベーションを高めることです。仕事の結果に差をもたらすのは、能力というよりは熱意だからです。優秀なふたりにばかり重要な仕事を与えているようでは、他のメンバーは熱意を失ってしまうでしょう。そういうマネジメントの仕方では、長期的にみて強いチームをつくることにはつながらないのです。(p78) ・私は一般社員のとき、「課長に昇格したら必ずやるべきこと、決してしないこと」をノートに書きとめておきました。(p.106) ・「自分がしかるべきポジションに就いたら、絶対変革してやろう」というパッションを持ち続けてください。(p.106) ・「正面の理、側面の情、背面の恐怖」(中略)リーダーが仕事を進めていくうえで、部下に対して、まず「理」で説得し、ときどき「情」でサポートする。しかし、「それで従わねば、わかっているな」ということです。(p.132)※中防公平氏の言葉として紹介。 【本書に紹介されていた本】 『そうか、君は課長になったのか。』(佐々木常夫・著、WAVE出版)