『(公社)日本医療社会福祉協会ニュース』№H25-3,2013.11.10

『(公社)日本医療社会福祉協会ニュース』№H25-3,2013.11.10が自宅に届きました。日本医療社会福祉協会が公益社団法人化したことにより、同ニュースもHP上で誰でも見れるようになりました。今号は現時点(2013.11.19)ではUPされていません。 http://www.jaswhs.or.jp/data/news.php 早坂由美子副会長の「Topics 診療報酬に位置づけられるということ」の以下の文章が印象的でした。 「増員されたMSWに期待する役割が患者さんを病院から早く退院、転院させることになってしまっている病院も少なくありません。心配なのはその役割期待に応えることだけを業務目標にしているMSWがいるのではないかというとです。退院というのは患者さんにとっても家族にとっても大きな人生の転機です。その転機に患者さんや家族の意思決定を支えることはとても重要な役割です。『患者さんはどうしていきたいのか?』『家族はどう支えたいのか?』をきちんと聴くことがMSWの大切な役割です(中略)退院調整と言われる業務に何を含んでいくのかを再度考える時ではないかと思います。」 病院で働く社会福祉士が増えることは喜ばしことですが、全体の質をどう担保するかは重要な課題だと思います。「地域連携室を開設し、そこに新たに社会福祉士を配置。後方連携業務を担当させて、退院調整に注力してもらう…」というのが現在のトレンドではないでしょうか。まずは、病院から求められる退院調整を質高く遂行すること前提に、それ以外の相談援助業務を新たに展開していく「発想」を配属された社会福祉士が持つためには、やはり都道府県協会や日本協会といった職能団体の支援が重要だと考えます。 構造的に似ているのが老健の支援相談員で、人員配置基準にのっとり確実に数は増えたけれど、相談援助業務よりも「新規利用者の獲得」のために営業回りをするのが主業務となってしまい、それを業務目標にしている支援相談員がいるのでないかと心配しています。それだけではないんだ、もっと社会福祉士としてやることやれることはあるんだ、という思いで県協会で研修を開催してきたつもりです。