書籍案内
二木先生のニューズレター(通巻113号)にて紹介されていたので注文。
カワチイチロー『命の格差は止められるか: ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業 (小学館101新書) 』小学館 ,2013.7.31
○内容
ハーバードで世界が熱い視線を送る授業がある。日本人教授イチロー・カワチによる健康格差論の授業だ。先進国の中で寿命が短いアメリカと、世界トップ級の日本。この違いは格差にあった。今、格差の広がりとともに日本の長寿は危機に瀕している。格差はストレスを生み、信頼や絆を損ね、寿命を縮める。人々の命を守るには、日本の長寿を支えてきた、格差が少ない結束の強い社会を守るべき―所得、教育、労働、人間関係…あらゆる側面から格差を分析、新たな長寿への可能性を探る。
○目次
第1章 日本人はなぜ長寿なのか
第2章 経済格差が不健康の源
第3章 格差是正のターニングポイント―教育と仕事と健康の関係
第4章 健康に欠かせない「人間関係」の話
第5章 社会全体の健康はこうして守る
第6章 果たして、人の行動は変わるのか
村木厚子『私は負けない 「郵便不正事件」はこうして起きた』中央公論新社,2013.10.24
○内容
まったく身に覚えのない「郵便不正事件」で逮捕された著者が、不当・巧妙な検察の取り調べを乗り越えて「無罪」を獲得。
164日の勾留にも屈しなかったのはなぜか? 今なお制度改革に闘い続けるのはなぜか?
事件を振り返り、法制審議会の議論に緊急提言する。
冤罪が生まれない“信じられる司法制度"にするためには、〈取り調べの可視化〉〈証拠開示〉〈身柄拘束〉3大課題の改革が絶対に必要です!
二度とこんな経験はしたくありません。そして誰にもこんな思いを味わってほしくないと思っています。そのためにどんな刑事司法改革が必要か……。
この本がそれを皆さんと一緒に考えるきっかけとなれば幸いです――「はじめに」より
事件の発端となった上村勉・元係長との特別対談、周防正行監督のインタビューを収録
男たちが虚偽供述に追い込まれる中、なぜ彼女だけが454日を闘い抜くことができたのか?
法制審に緊急提言! 事件を振り返り、司法改革に必要な3大課題を訴える
○目次
はじめに
第一部
第一章 まさかの逮捕と二〇日間の取り調べ
第二章 一六四日間の勾留
――コラム「冤罪の温床となっている“人質司法"」
第三章 裁判で明らかにされた真相
――コラム「“特捜神話"に毒されたマスメディア」
第四章 無罪判決、そして……
――コラム「検察への、国民の監視が必要」
終章 信じられる司法制度を作るために
第二部
第一章 支え合って進もう
夫・村木太郎さんインタビュー
第二章 ウソの調書はこうして作られた
上村勉×村木厚子対談(進行 江川紹子)
第三章 一人の無辜を罰するなかれ
周防正行監督インタビュー
おわりに
解説 真相は今も隠されたまま 江川紹子
巻末付録
1 事件年表
2 上村勉・被疑者ノート