新刊案内

第8章の表現が変更になった以外章立ては変わりはない様子。しかし、第2版355ページから第3版450ページと約100ページも増補されている。
チャールズ・A・ラップほか(田中英樹監訳)『ストレングスモデル(第3版)』金剛出版,2014.1.10 ○内容 初版の刊行以来,「ストレングスモデル」は魅力的な精神保健福祉サービスとして逞しく成長してきた。 心から望む意義ある重要な目標は,可能性に開かれた資源を通して達成されることでエンパワメントをもたらす。精神保健福祉システムを超えて展開するクライエントのリカバリーの旅は,ストレングスの宝庫である個人と地域を的確にアセスメントする実践者を得ることでより充実したものとなる。 大幅に増補された第3版は,実践プロジェクト全体の統合と洗練に対応して,ストレングスアセスメント,個別リカバリー計画,資源獲得それぞれについて,支援技術・実践事例とツールを使いこなすための技能の習得・教育的指導の詳細が追加され,ストレングスモデルの哲学と原則をクライエントの成果に結実させる具体的な知識と技術が整備された。 もはや古典ともいえる本書は,クライエントの希望と選択に導かれ,リカバリー志向の関係性を基盤とし,創造力を源泉とした精神障害者支援の今日的方向性を指し示している。 ○目次 序 パトリシア・ディーガン 第1章 歴史,批判,有益な概念◎ストレングスパラダイムにむけて 第2章 ストレングスの基礎理論 第3章 ストレングスモデルの目的,原則,研究結果 第4章 関係とその結び方◎新しいパートナーシップ 第5章 ストレングスアセスメント◎個人の健康的な部分を展開する 第6章 個別計画◎達成課題を創造するために 第7章 資源の獲得◎地域を地域精神保健に戻す 第8章 ストレングスモデルを支える背景◎効果的な実践のための状況づくり 第9章 ストレングスモデルのエピローグ◎よく聞かれる質問/異議