日本透析医学会『維持血液透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言(案)』2013年12月

日本透析医学会『維持血液透析の開始と継続に関する. 意思決定プロセスについての提言. (案)』2013年が公表されています。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&ved=0CCgQFjAA&url=http%3A%2F%2Fwww.jsdt.or.jp%2Ftools%2Ffile%2Fdownload.cgi%2F1121%2F%25E7%25B6%25AD%25E6%258C%2581%25E8%25A1%2580%25E6%25B6%25B2%25E9%2580%258F%25E6%259E%2590%25E3%2581%25AE%25E9%2596%258B%25E5%25A7%258B%25E3%2581%25A8%25E7%25B6%2599%25E7%25B6%259A%25E3%2581%25AB%25E9%2596%25A2%25E3%2581%2599%25E3%2582%258B%25E6%2584%258F%25E6%2580%259D%25E6%25B1%25BA%25E5%25AE%259A%25E3%2583%2597%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25BB%25E3%2582%25B9%25E3%2581%25AB%25E3%2581%25A4%25E3%2581%2584%25E3%2581%25A6%25E3%2581%25AE%25E6%258F%2590%25E8%25A8%2580%25EF%25BC%2588%25E6%25A1%2588%25EF%25BC%2589.pdf&ei=tD30Us2dMcLClAWxqoHQDg&usg=AFQjCNHSlhQemvgwnvrDgt0XjhVxQaUSvg&sig2=oBvziwjt7nQQcASgrzF6RA

特徴として、家族がいない場合に、「自治体の福祉担当者」を家族と同義に扱うとしている点が挙げられます。

ソーシャルワーカーについては、以下に記載がありました。

「透析療法における医療チームは、担当医師、看護師、臨床工学技士で構成し、医療機関の規模や人員によって構成人数は変わり得る。しかしながら、それぞれが複数で構成することが望ましい。可能であれば、これら以外の医療従事者(ソーシャルワーカー、栄養士、薬剤師など)や福祉従事者を加えて、医療・ケアチームとする。」(p.12)

なお、本提言は、石川英昭「今見直すべき,終末期腎不全医療の在り方」『日本医学界新聞』第3062号2014年2月3日で知りました。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03062_03

腎臓内科医の臨床上の課題を率直に述べられており、普段腎臓病患者に関わることのないMSWにとっても、一読をお勧めします。

上述の提言はまだ案ですが、以下の3つの終末期ガイドラインに続いて4つ目となります。

厚生労働省終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン』2007年5月21日
日本救急医学会救急医療における終末期医療に関する提言(ガイドライン)』2007年11月5日
・日本老年医学会『高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン 人工的水分・栄養補給の導入を中心として』2012年6月27日

普段、終末期の意思決定に関わるMSWとしてはどれも手元に置いておきたいものです。