新刊案内

約4年振りに補訂版が出版されるようです。同著者の『病院で困った時、何でも相談してください。』作品社,2001は、学部生時代にMSWの仕事のイメージを膨らませるために良く読みました。


菊地かほる『これがMSWの現場です 2014年補訂版』医学通信社,2014.1.20

○著者略歴
1950年東京生まれ。立正大学社会学社会福祉科卒業。昭和女子大学大学院生活機構研究科福祉社会研究専攻卒業。東京警察病院で「医療ソーシャルワーカー」(MSW)として勤務し、2010年退任。患者や患者家族の抱える不安や精神的、身体的、社会的、経済的な問題を解決するために、医療相談室で約30年、相談業務に当たってきた。介護支援専門員・精神保健福祉士社会福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

○内容

★MSW(医療ソーシャルワーカー)とは患者の「現実」と向き合う仕事です。MSW を目指す人,MSW の新人あるいは仕事に行き詰まっている中堅,MSW と同様の仕事をする事務職員や看護師等――に向け「現実」とどう向き合い,いかにより良い「現実」に変えていくか,具体的ノウハウを示した実践入門書です。
★① MSW になる方法・勉強法,②基本的な心得・知識・ノウハウ,③実際の仕事のディテール(40 事例)とその対処法,④ワンランク上のMSW になるための秘訣――を,実務経験豊富なMSWの第一人者が明快に解説しています。
★病院の医療相談室に持ち込まれる様々な相談やトラブル,それにより巻き起こる,患者や家族,医師,看護師などとの様々な人間模様を紹介します。患者とその家族が求める真の救いとは何か――MSW に最も大切な現場の経験知が凝縮されています。
■第1章~第3章では,「MSWとはどんな仕事か」,「MSWに求められる基本的心得・知識・ノウハウ」,「MSWになるための勉強・資格取得・就職の方法」を,体系的にわかりやすく紹介・解説。MSWを目指す人にとっては絶好の入門書となっています
■第4章「実践編」では,病院の医療相談室で実際に著者が体験した40の相談事例のディテール(様々なトラブルや悩み,その対処法と解決法,経過と顛末)を臨場感溢れる読み物形式で紹介します。そのまま実践対応が可能なMSWの貴重な経験知が凝縮されています。

○目次
第1章 医療ソーシャルワーカーとはどんな仕事か
第2章 医療ソーシャルワーカーにとって必要な知識・価値観・マナー等について
第3章 医療ソーシャルワーカーになる方法
第4章 医療ソーシャルワーカーの365日―いくつもの物語をみつめて(受け入れられない突然の不幸
引き取り手のない遺体
患者を病院に押し付ける家族
若者を襲った脳梗塞
平均在院日数という縛り ほか)