「SWと法律家がタッグ 貧困問題に立ち向かう」『週刊福祉新聞』2014年 3月10日号

テーマと講師選定が絶妙で、とても興味深いシンポジウムだと思いました。参加出来ず残念でした。

以下、福祉新聞HPより転載。


「SWと法律家がタッグ 貧困問題に立ち向かう」『週刊福祉新聞』2014年 3月10日号

シンポを合同開催    大阪弁護士会、大阪医療ソーシャルワーカー協会、大阪精神保健福祉士協会が主催するシンポジウム「拡大する貧困に立ち向かう」が1日に大阪市内で開かれ、255人が参加した。3団体によると、ソーシャルワーカー(SW)と弁護士の職能団体が合同でイベントを開催するのは全国で初めて。今後、3団体は貧困問題の解決に向け、さまざまな場面で連携することを確認した。    

  開会あいさつで丹羽雅雄・大阪弁護士会貧困・生活再建問題対策本部長代行は、近年社会に広がる貧困への危機感を示し「今日はSWと一緒に立ち向かう出発点にしたい」と語った。
 パネル討論には、藤田譲・大阪医療SW協会代表理事、柏木一惠・日本精神保健福祉士協会長、小久保哲郎・大阪弁護士会貧困・生活再建問題対策本部事務局長が登壇した。    藤田氏は、長期療養が経済的に困難なケースなど、医療の現場でも貧困が拡大していると報告。「金の切れ目が生命の切れ目になりつつある」と述べ、社会構造を変える必要性を訴えた。
 柏木氏も精神障害者と貧困問題が密接であると説明した。解決にはさまざまな分野との協働が必要だとし「今の制度をそのまま相談者に当てはめる役割を担い続けるなら、SWとしての精神保健福祉士に明日はない」と強調した。
 一方、法律家として生活困窮者を支援している小久保氏は「事例を通じて感じる社会的矛盾をソーシャルアクションに結びつけたい」と語り、今後SWの職能団体とは相談会の開催や共同声明の発出などをしたい考えを表明。今後3団体は連携を深めることで一致した。
 このほか、伊藤周平・鹿児島大教授や、藤田孝典・ほっとプラス代表理事の講演会などもあった。