WITH医療福祉実践研究所のサイトがオープン

先日ご紹介したWITH医療福祉実践研究所（代表理事　佐原まち子氏）が、サイトをオープンした。
http://with-socialwork.jp/

同サイトによると研究所の事業内容は、以下の8つ。

１）研修事業、２）講演活動、３）研究活動、４）英語論文等関連指導事業、５）研修等相談事業、６）スーパービジョン、７）相談事業、８）その他

特に1）研修事業の具体的内容では、以下の赤字部分に注目したい。

医療福祉実践家を対象とした研修企画を実施します。1～２回の単発研修だけではなく、できるだけ一つの研修を4回～10回ほどの内容で受けていただけるよう企画をしたいと考えています。特に学んだことを日々の実践へ持ち帰り、自分自身で深め次回へとつなぎ確実に実践力が身につくように考えています。

開催地域は関東が中心になるものが多いと思われますが、開催地についてもご相談対応いたします。

確かに、テーマによっては単発研修ではなかなか身に付かないものがある。ただ、地方在住のものにとって複数回関東に通うのは経済的にも時間的にも厳しい。各地の誘致者の存在が重要になるであろう。

既に具体的な研修情報も掲載されており（申込は未定）、今から楽しみだ。

私としては1)研修事業以外では、3)研究活動と研究所内のがん・緩和ケア部の「相談支援に関する臨床研究について、実践現場の臨床家との共同研究をおこないます。また現場からの研究活動に関する支援を、おこないます。」が重要だと思っている。

単体医療機関での研究ではなく、複数医療機関による共同研究をよく練られた研究デザインのもとに計画的に実施するには、やはり大学や研究機関の下支えが無ければなかなか実現しない。また、個別の研究に加えて大規模研究の成果も蓄積されなければ、この分野の発展はありえない。

本研究所が、MSWにとって実践と研究の両面で「拠りどころ」の様な存在になることを期待したい。そして、厳しい環境の中、現任者の養成をやろうと行動された佐原氏に敬意を表する。