新刊案内
本田徹『人は老いる。その時誰がケアするのか』角川学芸出版,2014.9.23
○内容
○目次
○著者略歴
1947年愛知生まれ。医師。日本国際保健医療学会理事。北海道大学医学部卒。青年海外協力隊の医療ボランティアを経て、83年、NGOシェア(国際保健協力市民の会)設立に参加。東ティモールなど世界各地での地域医療プロジェクトに関わる。平行して山谷の無料医療施設「山友クリニック」での医療ボランティア活動を行う。2013年6月、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演し、大きな反響を呼ぶ。現在、台東区の浅草病院やNPO山友会で地域保健医療に従事。
○コメント
現在は山谷にある浅草病院に勤務。この人の話は傾聴に値する。
『精神療法 第40巻第5号』金剛出版,2014.10
○目次
特集 医療現場での家族・夫婦アプローチ
医療現場での家族・夫婦アプローチ―システム理論の最近の動向―:渡辺俊之・中村伸一
認知症をかかえる家族へのアプローチ:扇澤史子
医療現場でのソーシャルワーク:高山恵理子
遺伝カウンセリングでの家族夫婦対応について:後藤清恵
在宅医療を介して家族にアプローチする―在宅医療における家族支援―:若林英樹・岡 聡
家族・医療者間の相互作用に由来する問題をいかに解決するか―看護師が“気になる家族”の分析―:児玉久仁子
不妊症外来でのカウンセリング:平山史朗
エピローグ―「家族療法」が消える日―:中村伸一
[エッセイ]
新しいタイプの協働における夫婦・親子の尊厳について―遷延性意識障害患者へのソーシャルワーク―:福山和女
治療への抵抗を家族看護のcueととらえる:上別府圭子
『家族になる』ということ―周産期の現場から―:佐藤律子
家族へのアプローチ,サポートを当たり前のものにするために:植村太郎
障害のある子どもをもつ親の変容:一瀬早百合
逆家族療法:中村伸一
○コメント
これまた、興味深い特集ですね。
大下由美ほか編『ファミリー・ソーシャルワークの理論と技法』九州大学出版会,2014.10
○内容
人と社会が差異の相互循環過程で生成するという生成的社会論を、支援論の基礎理論とし、体系的な差異の生成技法とその効果の測定法を示すことを通して、新たなファミリー・ソーシャルワーク・モデルを提唱する。
バリー・J・ジェイコブ(渡辺俊之監訳)『がん告知 そして家族が介護と死別をのり越えるとき -物語とQ&Aで理解する介護家族の心のケア』星和書店,2014.9.29
○内容
物語で理解する介護家族の心のケア。
本書は、高齢の母親と、その介護をする50代の二人の娘、そしてその家族の物語です。
実際の介護の様子や家族の心情が時間を追って丁寧に描かれ、同時に介護に役立つ解説や、様々な状況を想定したQ & Aが内容も豊富に用意されています。模範的とは言えない普通の人たちが、ぶつかり合ったり自分を責めたり相手に不満を持ったりしながら介護にあたっている様子が詳細に描かれています。
介護には「正解」と呼ばれるものはないのだということ、そしてその上でどうしたらいいのかを考えるための多くのヒントを与えてくれます。
○目次
第一章 はじまり
第二章 役割を明確にする
第三章 支援を活用する
第四章 介護に伴う犠牲に対応する
第五章 希望、受容、幻想、そして現実
第六章 気づきと柔軟性を育む
第七章 親密さを守る
第八章 魂を支える
第九章 終焉へ向かう日々
○コメント
小説風の展開に、解説が加えられているという面白い形式です。