「特別レポート【第275回】 高齢者1人20万円で売買!? 介護をしゃぶり尽くす面々」『ダイヤモンドオンライン』2014年11月5日

「複数の介護業界関係者への取材を基に本誌編集部作成」とあるが、本当に医療ソーシャルワーカーがリベートを受け取っているのか。事実であって、日本医療社会福祉協会会員であれば倫理綱領違反であるが、実際に情報提供者がどの様な言い回しで医療ソーシャルワーカーと述べたのか知りたい。

【参考】
・日本医療社会福祉協会『医療ソーシャルワーカー倫理綱領』2007年
http://www.jaswhs.or.jp/images/pdf/rinri_2007.pdf

倫理基準
Ⅰ. 利用者に対する倫理責任

1.(利用者との関係)

ソーシャルワーカーは、利用者との専門的援助関係を最も大切にし、それを自己の利益のために利用しない。

Ⅳ. 専門職としての倫理責任

2.(信用失墜行為の禁止)
ソーシャルワーカーは、その立場を利用した信用失墜行為を行わない。

・『公益社団法人日本医療社会福祉協会定款』2014年 5月22日
http://www.jaswhs.or.jp/upload/Img_PDF/153_Img_PDF.pdf?id=20141105204130

第3章 会 員
(倫理綱領の遵守)
第 11 条 ソーシャルワーカーである本会の会員は、その使命にふさわしい倫理を自覚し、社員総会で定められた倫理綱領を遵守しなければならない。
2 理事会は、ソーシャルワーカーが前項の倫理綱領に反する行為をしたとの苦情を申立てられ、懲戒を相当と判断するときは、懲戒処分を決定することができる。
3 懲戒手続に関する規則その他懲戒に関する事項は、理事会の議決を経て別に定める。

・「介護漬け横行 高齢者住宅 自治体の半数問題視」『東京新聞』2014年10月26日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014102602000134.html
※この記事に記載されている厚生労働省のサ高住及び有料ホームの調査結果は見つけられず。

「特別レポート【第275回】 高齢者1人20万円で売買!? 介護をしゃぶり尽くす面々」『ダイヤモンドオンライン』2014年11月5日
http://diamond.jp/articles/-/61712

(略)

昨今、高齢者施設業界には新規参入者が相次ぎ競争が激化、入居者集めに苦労する所が増えている。そうした施設が頼るのが、元ケアマネジャーや不動産業者といった「ブローカー」たちだ。
 依頼を受けたブローカーは、退院が決まった高齢者やその家族に、懇意にする民間病院の看護部長や事務長、医療ソーシャルワーカーなどの口を借りて「良い施設を知っていますよ。紹介しましょうか?」と近づく。「無償の善意」を前面に押し出し、依頼主である施設に高齢者を紹介するのだ。
 無論、その背後にはカネが流れている。
 図3-1を参照してほしい。高齢者施設からブローカーに渡る入居者1人当たりの成功報酬は10万~20万円。そのうち、数万円がブローカーから病院スタッフのポケットに流れるという。
 一方、施設側は、入居者に「一定期間の退去を認めない」といった縛りをかけ、ブローカーに掛かった費用を回収するのが一般的だ。
 だが、退院後の行き先が決まらず焦る本人ばかりか、自宅での介護に不安を覚える家族にとっても、まさに渡りに船の話。「お世話になった看護師さんが勧めるのだからきちんとした施設のはず」と喜んで入居を決めることが多いという。

(略)