新刊案内

相川書房は、何故新刊がでてもHPを更新しないのか。ここのところ、MSWによる博士論文の書籍化が続くだけに、残念でしょうがない。

本著作は、ルーテル学院大学博士学位論文の書籍化と思われる。
http://www.luther.ac.jp/public/doctor/

著者は、現在立正大学助教に。
http://www.kgpro-ac.com/riuhp/KgApp?kyoinId=ymdegyydggy


大賀有記『ソーシャルワーク支援の発展的二重螺旋構造―役割喪失にともなう悲嘆作業過程の分析』相川書房,2014.11
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○内容
急性期病院における脳血管疾患の患者家族に対して、医療ソーシャルワーカーが行う支援に焦点をあて、役割変化にともなう困難の質と、取り組み過程の構造を明らかにした上で、ソーシャルワーカーの支援構造を提示する。

○目次
序章 「困った」患者家族とソーシャルワーカー

第1節 患者家族の体験する悲嘆作業−医療ソーシャルワークの現場から−
第2節 本書の射程

第1章 困難への取り組みを考える理論的視座
第1節 困難の影響要因
第2節 理論的視座

第2章 調査設計
第1節 調査目的
第2節 研究方法
第3節 調査のプロセス

第3章 役割喪失にともなう悲嘆作業過程
第1節 悲嘆作業過程の全体像
第2節 支援に向かう不安
第3節 働きと支えをうしなう
第4節 膠着状態のひもとき
第5節 行き詰まり
第6節 活かすことに向き合う
第7節 発展的に継続

第4章 業務遂行過程と役割喪失過程との悲嘆作業構造
第1節 パートナーシップの不成立を危惧する
第2節 組織内で孤立無援に陥る
第3節 患者家族との関係性に空虚感をもつ
第4節 支援にそっとふみだす
第5節 生と死を熟考する
第6節 まとめ

終章 いかなる変化が起きても支援を継続するために
第1節 要約
第2節 本書の意義と貢献
第3節 本書の限界
第4節 今後の課題