インテグレイティブ・ショートターム・トリートメント(統合的短期型支援)

12月13〜14日と、日本医療社会福祉協会主催の「インテグレイティブ・ショートターム・トリートメント(統合的短期型支援)」に参加しました。

【印象に残った言葉】
・研修の目的は、あなたの独自の統合型モデルを作るプロセスを歩むこと。
・職場にも尊厳を持たなければ、クライエントの尊厳は持てない。また、自分の尊厳も大切。
・皆さんが考えたことは、全て過去のソーシャルワークの理論で誰かが言っていること。
・緊急時には問題解決と言わねばならない。一旦、落ち着いたところで生活課題に切り替える。問題は解決するもの。課題は取り組むもの。達成するもの。
・共感とは、理念であり姿勢である。
・(理論やアプローチを身体化させるためにはどの様に学べばよいかという質問に対して)実際にやってみて、スーパービジョンを通して振り返る。あなたには、それを指導してくれる人が近くにいるでしょう。
・理論とは、人をどう理解するかという考え方。モデルとは理論を具現化したもの(人)。アプローチとは、その理論が正しいのか対象者に接近して確認すること。
・(理論やアプローチを学ぶためのお薦めの書は、という質問に対して)今までに自分が読んだ本をもう一度読み返して見なさい。そこにすべて書いてある。
・理論と理論を統合するということは、ただ合わせるのではない。用いた理論の限界を補う理論を用いること。
・援助の質を保つための方法として、スーパービジョンがある。

【考えたこと】
・理論/モデル/アプローチ/スキルの違いについて、具体的なイメージを持てたことは大きな収穫だった。それだからこそ、理論を踏まえて援助を行うということが漠然とではなく、もう少し現実味を持って考えられそうだ。
・やはり福山先生は方法論を牽引する第一人者だとつくづく感じた。ただ、講義の限られた時間の中での話だけだと理解を誤ると思った。例えば、歴史的・文化的な背景から生活課題という用語の使い方について説明があった。これを聞いただけでは、生活問題という用語の使用はだめなのかと思う。しかし、上述の通り場面によっては限定的に用いるのだという説明もあり、少し間を取って理解をしなければいけない。
・この3年間断続的に福山先生の講義やワークショップに参加して感じたのは、福山先生は尊厳というものを非常に重要視しているということ。それは、クライエントにだけではなく全ての者に対してだ。なかなか、その発想には思い至らないが、それがたまに意識できると他職種・他機関とコミュニケーションする時に、明らかに相手の対応が正のフィードバックになることに驚く。
・ISTTで著者らは自我心理学を重要視しているが、果たしてそれを体系的に学んでいない日本のソーシャルワーカーがどの様に応用できるのかと思っていた。少なくとも講師の一人はそれ(自我心理学を体系的に学ぶ教育体制はない)を率直に認めていたのでホッとした。

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会場の東京ファッションタウンビル。日本ホスピス緩和ケア協会年次大会で7月に来ました。

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ビルの中は吹き抜け。寒い。

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突き抜け隊のメンバーと昨年来お世話になっている方と飲み会。楽しい時間でした。

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美味しいと思ったんだけどなー。

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ホテルから見た朝焼け

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朝食はホテルが入っている複合施設内の和食ファミレス。何よりもスーパー銭湯が併設されているのでお風呂を満喫しました!!