古川貞二郎『霞が関半生記―5人の総理を支えて』佐賀新聞社,2005

古川貞二郎霞が関半生記―5人の総理を支えて』佐賀新聞社,2005を読んだ。

【印象に残った言葉】
・だいたい政府首脳は官房長官、政府筋は副長官、総理周辺は秘書官になっている。最近はそれも乱れてきてるようだ。副長官は昨今は政府高官として扱われているように思う。(p12)

・(厚生省の面接にて)後で分かったが、質問者は当時年金局長の小山進次郎さん。国民年金法の立案で中心的な役割を果たした人だった。入省後、年金局に配属され、小山局長に鍛えられることになる(p59)

・割愛する。(p63)
※①愛執を断ち切ること。②惜しく思うものを思いきって手放したり省略したりすること。③大学などの公的な組織が、他の組織からの要請で人材を手放すこと。「-願」 出典:『広辞苑』第6版

・お互いの主張に百点ということもなく、零点ということもない。だから、激しい論争になっても、省庁間の議論で一時的な感情で相手を完膚なきまでにやっつけることはするべきではないと僕は思っていた。みんな仕事でやっていることだし、優位に立ったことをかさにきて個人的な感情まであらわにしてやっつけると、それは必ず恨みを買う。立場立場で主張が異なるのはある意味で当然。それをとことん議論し、知恵を出し説得したり、調整したりしてまとめていくわけだ。(p93)