新刊案内

木下大生ほか『知りたい! ソーシャルワーカーの仕事 (岩波ブックレット) 』岩波書店,2015.5.9



○内容
最近注目されている「ソーシャルワーカー」という職業。現状の福祉制度では対処しきれない相談者が増えるなか、解決を編み出すには? その仕事の実際、さまざまな職場環境、資格、課題など多様な側面から迫る。現場と理論をよく知る気鋭の若手二人による、最適の入門書。

○目次

はじめに
I ソーシャルワーカーの仕事① 実践現場の事例から
1 いくつかの事例から
2 ソーシャルワーカーの支援の対象――どのような人々と関わるか
II ソーシャルワーカーの仕事② 理論的立場から
1 生活課題がある人へのソーシャルワーカーの関わり方
2 生活課題がある人へのソーシャルワーカーの視点
4 社会に対する働きかけ
1 ソーシャルワーカーがいる場所
2 ソーシャルワーカーは何をしている?
3 資格と広がる活躍の場
おわりに――ソーシャルワーカーの課題と未来
お薦め本一覧
資料 「ソーシャルワーカーの倫理綱領(抜粋)」

○コメント
今日の朝刊で存在を知る。岩波ブックレットソーシャルワーカーが取り上げられた。是非、中学・高校・大学の図書館に置いて欲しい。

○出版社の書籍紹介
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/booklet/index.html


北野誠一『ケアからエンパワーメントへ: 人を支援することは意思決定を支援すること』ミネルヴァ書房,2015.4.30



○内容
ケアという「優しげで気持ちよさそうな」言葉で表しながら、「困っている人」を顧客として、その主体的な生き方を仕切ってゆく「専門家」のサービス提供のあり方に疑問を投げかける著者が考える、本来の支援のありかた。昨今、よく見かけるようになった意思決定・表明支援を支える思想としてのエンパワーメントと、その展開戦略としてのアドボカシーをよりわかりやすく具体的に解説する。

○目次

第1章 アドボカシーとエンパワーメント
第2章 地域包括ケアシステムと支援
第3章 「本人と支援者の相互エンパワーメント」に至るまでの出会い
第4章 エンパワーメントの定義と「本人と支援者の相互エンパワーメント」
第5章 青葉園における「本人と支援者の相互エンパワーメント」の展開と意思決定・表明支援
第6章 西宮市における本人中心の相談支援と意思決定・表明支援
第7章 わが国の法制度の生成過程からみる権利擁護とエンパワーメント
終章 「本人と支援者の相互エンパワーメント」実践の展開


岩本操『ソーシャルワーカーの「役割形成」プロセス (「違和感のある仕事」から組織活動への実践モデル) 』中央法規出版,2015.6.5



○内容
典型的なソーシャルワーク業務とはいえない「曖昧な」業務(違和感のある仕事)に対峙する際、ソーシャルワーカーはそれらをどのように解釈し、解決に向けどのように組織活動につなげるのか。本書では、第一線で活躍するソーシャルワーカーの語りを通じ、実践モデルを提示する。

○コメント
著者は武蔵野大学教授。1991年4月~2000年3月まで北里大学東病院にてソーシャルワーカーとして勤務。
https://gyoseki.musashino-u.ac.jp/msuhp/KgApp?kyoinId=ymiegmsgggy

○関連情報
岩本操「病院組織におけるソーシャルワーカーの専門的業務の形成過程に関する研究」『科学研究費助成事業』2008年度~2011年度
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/20530539.ja.html

編集者によるコメント
http://www.caresapo.jp/books/socialworker-process/12691