新刊案内

注目の著者。A5サイズのコンパクトなテキスト。


稲沢公一『援助者が臨床に踏みとどまるとき』誠信書房,2015.9 130ページ

○内容

為すすべなく立ちすくむような援助場面も福祉の現場にはある。そのとき、状況をどのように捉え、次の一歩を踏み出すかは、援助者自らが考え出さねばならない。本書は、このような答えの出ない問題にも立ち向かえる思考力と行動力を鍛えるための、Q&A方式のテキストである。学部教育用に、また現職者の独習用にも最適。
○目次
はじめに
 
第Ⅰ部 原理論
 第1章 苦しみと欲望
  コラム1 お釈迦さま
 第2章 ゼロ・ポイントに至る人
 第3章 救済の条件
  コラム2 すべてがゆるされるとき
 第4章 「すべては」と語るとき
 補 章 「すべては」の意味とは
 第5章 「A=非A」がもたらす動き
 第6章 現代社会を表す式
 第7章 現実把握と福祉の原理
 第8章 現実と向き合う
  コラム3 アディクション嗜癖
 
第Ⅱ部 臨床論
 第9章 ゼロ・ポイントのとき
 第10章 奇跡の応答
 第11章 開かれた生
 第12章 「自分のため」と「他者のため」
  コラム4 「他者のため」に生きた人たち
 第13章 逆説の力
 第14章 臨床が生まれるとき
 第15章 悲しみを悲しむことができるところ
 
おわりに
あとがき