「厚労省が児童福祉司の「国家資格化」を検討・・・虐待防止の切り札になるか?」『弁護士ドットコム』2015年10月03日

児童福祉司の国家資格化が提言されていたことを遅まきながら知りました。

【関連】
児童福祉司の国家資格を検討 厚労省」『朝日新聞』2015年9月8日
http://apital.asahi.com/article/news/2015090800005.html

厚生労働省社会保障審議会児童部会児童虐待防止対策のあり方に関する専門委員会報告書』平成27年8月28日
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000095738.html
※新聞記事のもとになった報告書。約1年をかけて審議。委員長は、松原康雄明治学院大教授。専門は児童福祉論。

厚生労働省「新たな子ども家庭福祉のあり方に関する専門委員会(第1回)」平成27年9月7日
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000096672.html
※上記報告書の具体化が使命の委員会。 社会保障審議会児童部会児童虐待防止対策のあり方に関する専門委員会とほぼ同じ委員で構成され、報告書の公表と同日に発足している。


厚労省児童福祉司の「国家資格化」を検討・・・虐待防止の切り札になるか?」『弁護士ドットコム』2015年10月03日
http://www.bengo4.com/c_3/c_1020/c_1375/n_3766/

以下、引用

児童福祉司の国家資格化については、児童福祉司の専門性を入口の時点で一定程度確保できるというメリットがあります。
しかし、国家資格化は、その制度設計や運用の仕方にもよりますが、間口を狭めることにもつながりかねません。児童福祉司に関するもう一つの課題である人数不足の解消という面では逆効果ではないかという指摘もあります」

「現在すでに存在する社会福祉士精神保健福祉士という資格との関係を考えると、新たに同種の国家資格を創設するのは不経済ともいえます。むしろ既存のそれらの資格を有効活用するほうがより効率的に専門性を向上できるのではないか、という指摘もあります。
児童福祉司の専門性の向上のためには、国家資格化を検討する必要はあります。しかし同時に、児童福祉司の専門職採用や専門研修制度の拡充という点も考慮しつつ、検討する必要があります」