ちんたい協会のホームページで生活保護受給者でも入居できるアパート検索が可能に

今年の8月に紹介した、ちんたい協会の検索サイトが10月にリニューアルされ、生活保護受給者でも入居できるアパートが探せるようになった。

公益社団法人全国賃貸住宅経営者協会連合会 安心ちんたい検索サイト
http://www.saigaishienjutaku.com/

関係者のみがログインパスワードで専用サイトに入って検索するシステムを予想していたが、誰でも検索できるオープンなものとなった。

実際に愛知県で検索すると、何とヒット0件。東京都は17件、大阪府12件(重複する物件も多い)。千葉・神奈川はいずれも0件であった。

早速、ちんたい協会の担当者に連絡し、あまり生活保護受給者でも入居可能なアパートがヒットしない理由を尋ねると、情報提供元の賃貸住宅仲介会社からのデータ提供が追いついていないからとのこと。順次、ちんたい協会のデータベースと関連付け作業が進めば、ヒット数も増える予定だそうだ。

では現時点ではどうすれば良いか。担当者によると、ちんたい協会の各都道府県支部に福祉事務所のケースワーカーから問い合わせをすれば、生活保護受給者でも入居可能なアパートの情報を提供できるとのこと。病院のMSWも退院援助・社会復帰援助の一環でアパート探しに携わるため、情報提供願いたいと申し出たが、実際に生活保護でお金を扱う立場にある福祉事務所のケースワーカーのみに限定しているとのこと。

入院中の住宅のない生活保護受給者のアパート探しについては、自治体によってかなり温度差があり、親身になって入院先から一緒に外出してアパートを探すのを手伝ってくれる自治体もあれば、民間契約に関わることは行政による利益誘導と誤解を受けるので一切できませんと取り合わない自治体もある。

本サイトのデータが今後ますます充実し、また物件の状態も安心・安全なものであることを強く願う。