新刊案内

岩田正美『社会福祉のトポス』有斐閣,2015.12

○内容
社会福祉とは何か,なぜ必要なのか。戦後の「広義の社会保障」と関連政策をいくつかの異なった事業「集合」として捉え,その集合の形成・解体・転形と結合のプロセスや,社会との位置関係について,厚生(労働)白書を主な具体的素材として丹念に分析する。

○目次

序 章 社会福祉の新しい解釈を求めて
第1章 社会問題から社会福祉ニードへ─「ニード」の「オモテ」と「ウラ」
第2章 ニードと資源─ニード充足手段・ニードの分類・判定基準・受給資格
第3章 誰が何を根拠に決めるのか─権力と「弱者の武器」
第4章 白書分析の前提─視点と資料,厚生白書前の〈事業集合〉の特徴
第5章 戦後日本の社会福祉事業の異集合(1)─国民皆保険・皆年金と福祉6法体制の光と影(1956~1972年)
第6章 戦後日本の社会福祉事業の異集合(2)─福祉元年以降の社会福祉事業集合の変化(1973~2010年)
第7章 社会福祉のトポス
終 章 社会福祉の基本問題