「『無届け介護ハウス』 厚労省が緊急調査へ」『NHK NEWS WEB』2016年3月5日

無料低額宿泊所と無届け介護ハウス。根っこの部分は同じだと思っています。利用者像も重複し、10年以上前に既に山谷でみた不思議な光景は今や全国の各都市で見受けられるようになってしまいました。


「『無届け介護ハウス』 厚労省が緊急調査へ」『NHK NEWS WEB』2016年3月5日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160305/k10010432121000.html

法律で義務づけられた届け出を行わないまま、空き家などで高齢者に介護サービスなどを提供する有料老人ホーム「無届け介護ハウス」について、厚生労働省は、実態を把握するため緊急の調査を行うことになりました。

高齢者を入居させて食事や介護などのサービスを提供する施設は、有料老人ホームとして都道府県に届け出ることが法律で義務づけられ、国のガイドラインでは個室の整備や防火設備の設置が定められています。こうした届け出を行っていない施設について、厚生労働省は、毎年、都道府県を通じて調査を行っていますが、空き家やマンションの一室を利用した施設も多く、実態が十分把握できていないという指摘もありました。

このため厚生労働省は、全国の都道府県などに通知を出し、介護の相談窓口となっている市区町村の地域包括支援センターなどにも協力を要請し、無届けの施設の実態を把握する緊急の調査を行うことになりました。

無届けの施設が広がっている背景には、特別養護老人ホームなどの公的な施設が足りず、介護が必要になっても自宅で暮らすことが難しい1人暮らしの高齢者の増加があります。
NHKが去年、全国の県庁所在地と政令指定都市地域包括支援センターにアンケート調査を行うなどして調べたところ、「無届け介護ハウス」は少なくとも全国で1941件に上ることが分かっています。

厚生労働省は「実態を把握したうえで、施設に対して届け出を促していきたい」としています。