新刊案内

早樫一男 『対人援助職のためのジェノグラム入門: 家族理解と相談援助に役立つツールの活かし方』中央法規出版,2016.4.22

○著者略歴
追手門学院大学文学部心理学科卒業。京都府福知山児童相談所心理判定員からスタートし、児童相談所知的障害者更生相談所、身体障害者更生相談所、児童自立支援施設など、児童を中心とした福祉現場に勤務。1985年より2年間、京都国際社会福祉センターでG.D.シメオン氏より、家族療法を学ぶ。2011年3月末の定年退職後は同志社大学心理学部教授として教育に携わる。2014年4月より、児童養護施設「京都大和の家」(盛和福祉会)施設長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

○内容
家族理解を深めて、相談援助のレベルアップ。あらゆる分野のアセスメントで活用されるジェノグラム作成の基本を押さえ、相談面接への活かし方を丁寧に解説した入門書。

○目次
第1章 アセスメントツールとしてのジェノグラム
第2章 ジェノグラム活用のための基礎知識
第3章 ジェノグラム活用のための家族理解
第4章 ジェノグラムを読み解く
第5章 ジェノグラムを使った面接
第6章 ジェノグラムカンファレンス

○コメント
兄弟本の団士郎『対人援助職のための家族理解入門―家族の構造理論を活かす』中央法規出版,2013.7と併せて読むとなお良い。値段まで一緒とは、いやはや。



狭間香代子
ソーシャルワーク実践における社会資源の創出―つなぐことの論理』関西大学出版部,2016.2

○著者略歴
博士(学術)。広島県生まれ。広島女子大学文学部社会福祉学科卒業。大阪女子大学大学院文学研究科社会福祉学専攻修士課程修了。大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程単位取得退学。現在、関西大学人間健康学部教授。専門、ソーシャルワーク実践論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

○内容
社会資源創出のためにソーシャルワーカーが実践で担う役割に関する質的調査を通して、「つなぐ」というソーシャルワーク機能の重要性が導き出された。「つなぐ」機能の基盤で働く論理と理論的知識の基底にある論理との相違に焦点化することで、ソーシャルワーク実践における「つなぐことの論理」について新たな視座から論じている。

○目次
 はしがき
 第1章 環境のストレングスと社会資源の創出
 第2章 基幹相談支援センターの機能と役割
 第3章 基幹相談支援センター相談員の社会資源創出プロセス
 第4章 ジェネラリスト実践におけるエンパワリングアプローチと社会資源の創出
 第5章 社会資源の創出とつなぐ役割
 第6章 社会資源の創出とつなぐことの論理
 あとがき
 索 引

○コメント
ソーシャルワークに関する社会資源論の先行研究として要チェック。


川村博文『患者とともに―寄り添う医療ソーシャルワーク』新潮社図書編集室,,2016.3

○著者略歴
聖徳大学心理・福祉学部社会福祉学科准教授。社会福祉士精神保健福祉士三重県四日市市出身。日本福祉大学社会福祉学部卒業。東京都内の医療機関3か所で約30年間医療ソーシャルワーカーとして従事。2006年日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科進学のため退職。2012年4月より現職。

○内容
どんなときも、患者の心に寄り添い、どんなときも、人間の価値と可能性を信じて、わからないことは、専門職の誇りにかけて学ぶ。これが患者とともに学んだ、医療ソーシャルワークの原点である。

「本書は、川村さんがMSWの職に就いてから30年あまりの実践を物語風にまとめたものである。そこに込められているのは筆者自身の思いであるとともに、若くして世を去った村上さんの思いでもある。」(日本福祉大学名誉教授 児島美都子

○コメント
新潮社図書編集室より発売。