[がん治療中の雇用困難」『中日新聞』2016年12月19日

[がん治療中の雇用困難」『中日新聞』2016年12月19日
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20161220132246946

CSRプロジェクトが実施した全国調査結果を紹介。対象は、経営者・個人事業主及び患者。

普段の相談内容から垣間見る実態に近いと思った。決して、がんと就労に対するネガティブキャンペーンを展開するつもりはないが、大企業のポジティブキャンペーンばかりではなく、ぎりぎりの職員数で仕事をしているのを察して、会社から促された訳ではないけれども退職するがん患者や雇用継続に試行錯誤する経営者といった中小企業の姿が世の中に伝わりにくく歯がゆい。


「就労と治療の両立が『無理』『難しい』と答えた人(経営者・個人事業主)が122人と全体の61%を占めた。」

CSRが同時期に全国の患者300人を対象に実施したアンケートでは、がんの診断後に職を失った人の割合は従業員500人以上の企業が5.1%だったのに対し、500人未満は3倍を超える16.8%に上り、企業の規模が小さいほど離職率が高い結果になった。

 中小企業庁が今年4月に発表した概要によると、全国の中小企業数は380万9千社で従業員数は3361万人。企業数全体の99.7%、従業員も70.1%を占めている。」