平成29年度第1回愛知県がん診療連携拠点病院相談支援センター相談員研修会

昨日は、平成29年度第1回愛知県がん診療連携拠点病院相談支援センター相談員研修会に参加しました。

「がん治療における妊孕性(にんようせい)の温存について」というテーマで名古屋大学医学部付属病院総合周産期母子医療センターの岩瀬昭教授が講演。

・化学療法などを行うことになり卵子へのダメージを避けるため、従来卵子の凍結保存が行われてきた。症例の蓄積が豊富であり、低侵襲、卵巣転移を考慮する必要がないといったメリットが挙げられる。但し、診察から卵子採取までの時間を要するため治療の遅れが発生する。採取できる卵子の数に限りがある。
・一方で、臨床研究段階ではあるが2015年より卵巣凍結に取組んでいる。現在7症例。適応年齢は12-45歳。但し、腹腔鏡での手術を伴うため自由診療で約70-80万円必要。

■参考
・「がん治療後の出産へ初指針」『共同通信』2017年6月20日
・「13施設が連携 37歳以下がん患者対象」『毎日新聞』2016年4月27日
・「卵巣凍結保存、体内に戻して出産 思春期前の摘出では初」『AFP通信』2015年6月10日
・日本癌治療学会編『小児、思春期・若年がん患者の妊孕性温存に関する診療ガイドライン』金原出版,2017.7.26

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自由が丘駅近くにあるうどんのいなや。冷やし中華の麺がとても美味しい。