「焦点レポート 客観的なデータを基にした提供体制の検討が重要」『週刊社会保障』№2930,2017.7.3,pp.38-43

6月に名古屋で開催された日本老年学会での産業医科大学松田晋哉氏の講演録。

京築医療圏の医療と介護のレセプトを個人単位で繫げて分析した結果として、

「一番注目したのは、脳梗塞で急性期病院に入院した患者の約4割が、半年前にすでに介護保険を利用していたことである。大腿骨頸部骨折でも、急性期に入院する前に約6割が介護保険を利用している。(中略)つまり、介護の現場から急性期に来ているということである。」

(pp.42-43)

「ピラミッド型で医療連携を考える時代ではなく、医療と介護を同じ平面上で、ネットワークで考えていかなければならない」(p43)

と述べている。