第10回地域における住民主体の課題解決力強化・相談支援体制の在り方に関する検討会(地域力強化検討会)

2017年8月21日開催、第10回地域における住民主体の課題解決力強化・相談支援体制の在り方に関する検討会(地域力強化検討会)の資料が公開された。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000175295.html

注目は、「地域力強化検討会 最終とりまとめ(案)」。2016年12月26日に公開された「中間とりまとめ」の段階では、ソーシャルワーク機能については重視されたものの、ソーシャルワーカーに関する記述はわずか2回のみだったが、今回の最終とりまとめ(案)では、ソーシャルワーカーについて11か所も記述が登場。「中間とりまとめ」では、包括的な相談支援を担える人材に求められる5つの機能(p18)とされていた部分が、ソーシャルワークの5つの機能(p17)と変更されている。

ソーシャルワークの5つの機能
・制度横断的な知識
・アセスメント力
・支援計画の策定・評価
・関係者の連携・調整
・資源開発

医療ソーシャルワーカーに関連する部分として、「在宅医療を行っている診療所や地域医療を担っている病院に配置されているソーシャルワーカーなどが、患者の療養中の悩み事の相談支援や退院調整のみならず、地域の様々な相談を受け止めていくという方法」(p16)と記述があり、今後ますます地域活動を行っていく上で重要な足掛かりとなろう。

ソーシャルワーカーが各々の実践と照らし合わせながら本報告書を読み、メゾレベルでのソーシャルワークを所属組織や職能団体、患者団体、関係団体の協力を得ながら進める必要がある。

関係者必読の報告書だ。