新刊案内

中央法規3連発。

メアリー・リッチモンド( 門永 朋子ほか訳)『貧しい人々への友愛訪問』中央法規出版,2017.91

〇内容
ソーシャルワークの発祥を理解するうえでの貴重な文献を翻訳。メアリー・E・リッチモンドの最初の著作として1899年に刊行された『Friendly visiting among the poor』の翻訳書。
ソーシャルワークの源流とされる友愛訪問員の手引書であり、その活動内容が具体的に記されている。ソーシャルワーク発祥の背景を理解するために必読の文献。

〇目次
はじめに
一家の主人
家庭における一家の主人
主婦
子ども
健康
消費と節約
レクリエーション
救済
教会
友愛訪問員

〇コメント
メアリー・リッチモンド『善意からソーシャルワーク専門職へ』『社会診断』、『ソーシャル・ケースワークとは何か?』に次ぐ4冊目の訳書にして処女作。出版当時38歳。

田村綾子ほか編『精神保健福祉士の実践知に学ぶソーシャルワーク 1 ソーシャルワークプロセスにおける思考過程』中央法規,2017.9.1

〇内容
傍から見ているだけではわからない、
言動・行動の背景にある「思考」を紹介
熟達したPSWは実務の中で何に着目し、何を拾い上げ、どのような考えでどう行動するのか。
こうした実践者の「思考過程」に焦点を当て、実務を解説するシリーズ。
第1巻は「ソーシャルワークプロセス」。
クライエントとの出会いや膠着状態、電話応対等の思考過程を詳述する。

〇目次
第1章 思考過程の可視化からの学び
第2章 クライエントとの出会いにおける思考過程
第3章 機をとらえた働きかけにおける思考過程
第4章 経過をふまえた支援における思考過程
第5章 電話相談による支援展開における思考過程

〇コメント
単なる教科書的テキストとは一線を画す、秀逸な目次構成。実践知という言葉も興味深い。

日本精神科看護協会監修『精神科ナースのアセスメント&プランニングbooks 家族ケア』中央法規,2017.9.1

〇内容
アセスメント・プランニングのコツをおさえて、スキルアップ
臨床でよく出合う事例を取り上げ、家族の多様さを学べる1冊!
アセスメントから看護計画立案、ケアの展開までを解説する精神科看護シリーズ。
本巻のテーマは「家族ケア」。
システム論や発達論等の家族の理解に役立つ理論や、臨床でよく出合う事例を取り上げ、家族の多様さを学ぶ。
困りごとの対応法がわかる、Q&Aも収載。

〇目次
序章 あなたにとっての家族、私にとっての家族
第1章 家族を理解するための理論(家族システム論 家族発達論 ほか)
第2章 家族を支援する方法(ストレングスモデルとリカバリー ケアラーズケア ほか)
第3章 実践事例(一度も面会に来ない家族 患者のそばを離れられない家族 ほか)
第4章 Q&A(治療に協力的でない家族にどうしたら受け入れてもらえる? 家族に面会にきてもらうには? ほか)

〇コメント
精神科看護からみた家族。