第2回救急認定ソーシャルワーカーアドバンス研修記録

本日は、第2回救急認定ソーシャルワーカーアドバンス研修でした。参加者のみなさん、運営のみなさんお疲れさまでした。

【思ったこと・考えたこと】
・医療同意・意思決定において本人に地域の第三者をつなぐこと、話し合いの場を設けることはソーシャルワーカーの強み。
・組織メゾと地域メゾにソーシャルワークを展開していく覚悟と戦略が必要。
身元保証人を求める強弱は、①地域性、②施設間の話し合いの成果、③管理者の考えなど複合的な因子が絡む。1つではない。
・医療同意を出発点として、身元保証・判断能力の評価・生命倫理・法律(ハードロー)・ガイドライン(ソフトロー)・倫理委員会や臨床倫理コンサルテーションといった院内組織の運用、家族内利益相反など論点が多彩。話が散漫にならないようコーディネーターが必要。
・議論している間に、色々な団体や企業が仕組みづくりをして展開している。
・症例ごとに検討するだけではなく、一定のガイドやツールが必要。それを広める。一方で、それによる判断の形骸化や表面的な対応を行ってしまうリスクを最小限に抑える工夫も必要。
・自院では如何にMSWが医師と会話していないか、他院の話を聞くと良く分かる。

【当方報告分の関連資料】
厚生労働省人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン』平成30年3月。平成27年3月版との差異は、①患者を本人に修正、②医療・ケアチームの対象に介護従事者が含まれることを明確化、③家族だけでなく、親しい友人等も含む、④本人は特定の家族等を自らの意思を推定する者として前もって定めておくことの重要性が指摘され、⑤複数の専門家からなる「委員会」から、複数の専門家からなる「話し合いの場」に緩和されたこと。 ⑤については、倫理委員会だけでなく、臨床倫理コンサルテーションチームも選択肢に。

厚生労働省認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン』平成30年6月
※ベースとなった研究成果は、研究代表者:稲葉一人『⽇常⽣活や社会⽣活等において認知症の⼈の意思が適切に反映された⽣活が送れるようにするための意思決定⽀援のあり⽅に関する研究事業 -報告書-』(平成29年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分))平成30年3月。

厚生労働省医政局医事課長『(医政医発0427第 2号)身元保証人等がいないことのみを理由に医療機関において入院を拒否することについて』平成30年4月27日
全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議(平成28年3月7日)資料【高齢者支援課】,p17
介護保険施設における身元保証人等の取扱について言及。

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晴天に恵まれ富士山も良く見えます。2日後にもまた見る光景。2週間後には静岡駅に下車する予定。

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14年振り文京学院大学

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講演風景。

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昼食