第9回 日本アルコール関連問題学会 東海北陸地方会

今日は、第9回 日本アルコール関連問題学会 東海北陸地方会に参加するため刈谷市総合文化センターへ行ってきました。

第9回 日本アルコール関連問題学会 東海北陸地方
http://www.j-arukanren.com/news/2019.html#20190316

久里浜病院の樋口院長の話は、海外の事情も交えながら非常に分かりやすい内容でした。

今回の内容と離れますが、学会・大学・臨床医・製薬メーカー。これらの組織が組織的に行動することで、ガイドラインや新薬が登場します。最初は不十分であっても着実に改善を重ねることで成果はより良いものとなります。

ソーシャルワーク業界においても、学会・大学・臨床家・資金提供団体が連携することで道具を作ることができ、臨床に還元できるのではないかと改めて思いました。それができない今、それぞれがバラバラに行動しておりやはり全体のレベルは上がらず、個人あるいは手の届く範囲での精神論・経験論が幅を利かせるのだと思います。改めて、自分がやるべきことは何かと考えさせられました。

■印象に残ったこと
・医師は、薬があれば何とか治療ができる。しかし、薬がないと口だけになってしまう。それだけなら、臨床心理士ソーシャルワーカーの先生の方が美味い。うつ病が、色々な医師が診られているのは薬が沢山あるから。アルコール依存症が他の精神科医から嫌煙されるのは薬がなかったからかもしれない。セリンクロ(アルコール依存症飲酒料低減薬)が登場したことにより、アルコール依存症治療が変わってくるかもしれない。

■地方会中に話題に上がった書籍
セイラ・アレン・ベントン( 水澤都加佐監訳)『高機能アルコール依存症を理解する』星和書店,2018


新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドライン作成委員会監修『新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドライン』新興医学出版社,2018


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会場は満員。