はしご

2019年3月30日、午前中は愛知県社会福祉士会と愛知県MSW協会共催の認定社会福祉士分野別研修(医療)のお手伝いに行きました。講師は、東京医科大学病院の品田雄市氏。

午前中の僅かな時間しか聞くことができませんでしたが、非常に刺激的な内容でした。長年に渡りがん領域において多職種の方々と渡り合い、発信し続けている品田さんだからこその説得力のあるお話。転院問題を考える会の頃からずっと注目しています。人選をされたがん班の皆様、本当にありがとうございます。

■印象に残った言葉(私の記憶なので、正確な表現ではありません)
・医学知識について生活への影響という視点から学ぶ必要がある。
・患者さんは病気から逃げられない。でもソーシャルワーカーは、定時になれば服を脱ぐことができる。医学知識に関する勉強から逃げてはいけない。患者さんの病気がどのように生活に影響を及ぼしているのかを理解し、予測しながら支援を行う必要がある。
・伴走する・寄り添う、患者のウェルビーングのために、という目標は、どの職種であっても同じことを言う。その目標へのアプローチが職種で異なる訳だが、ソーシャルワーカーのアプローチは他の職種とどの様に異なるのか。
・今まで業務指針を踏まえて医療ソーシャルワーカーは相談援助に従事してきたが、そのことを社会に向かって発言してこなかった。発言しなければ、社会は我々の業務を知ることはない。
・全体性という言葉を我々は使うが、具体的にそれは何なのか。ソーシャルワーカーの中で共通認識を持てているのか。今まで我々はそのことを必ずしも明確にしてこなかった。独自性が発揮できなければ、存在意義は危うい。
・2014年7月に採択されたソーシャルワーク専門職のグローバル定義 にはこう書かれている。「ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。社会正義、人権、集団的責任、および多様性尊重の諸原理は、ソーシャルワークの中核をなす。ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学、および地域・民族固有の知を基盤として、ソーシャルワークは、生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働きかける。」このことを常に念頭に置き、それぞれの実践場面にそのエッセンスをちりばめて行動する必要がある。
・漠然のクライエントの話を聞くのがソーシャルワーカーの仕事ではない。見立てをし、いまここでクライエントに必要なことを考え、そのために必要な質問をし、具体的な行動に繫げる。何の見立てもなく面接を行うことはソーシャルワーカーではない。

午後は、ミーネット10周年記念フォーラムに協会と病院の名前で出席。初めて中区役所ホールに行きましたが立派なエントランスでした。定員500名でしたが、当日参加の行列ができておりお断りもしたとのこと。がん患者・家族のエネルギーの凄さをひしひしと感じる時間でした。

Img_20190330_081211
会場脇の喫茶店「新潟」でモーニング。まさかのハッピーターン

style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-2660723483554407"
data-ad-slot="7574584679"
data-ad-format="auto"
data-full-width-responsive="true">