日本家族療法学会第36回北海道大会

6月28日~29日の2日間、日本家族療法学会第36回北海道大会へ参加してきました。年に1回、自身の面接力を整理・鍛錬する時間です。
http://jaft2019.geo.jp/

■印象に残ったこと
〇大会長講演
・相互関係には、自身も入っている。これを理解しているかどうかで違う。頭で分かるのではなく体で分かる。
・本だけで分からないことがある。そこはワークショップに出ると分かる。
・森俊夫ほか『森・黒沢のワークショップで学ぶ解決志向ブリーフセラピー』ほんの森出版,2002
・過去は程々に、未来がどうなりたいのかを聞く。

〇教育講演
・フロム・ライヒマンの「分裂病を作る母」という概念は、本人が思う以上に意味が独り歩きしてしまった。
新専門医制度 研修プログラム整備基準(精神科)によると、「精神科領域専門研修後の成果(Outcome)」として「①.患者や家族の苦悩を受け止める感性と共感する能力を有し、その問題点と病態を把握し、治療を含めた対策を立てることができる。」が挙げられており、家族を対象に含むとされた。

専門研修の目標の格子
①精神科領域専門研修後の成果(Outcome)
②到達目標(修得すべき知識・技能・態度など)
ⅰ専門知識
ⅱ専門技能(診察、検査、診断、処置、手術など)
ⅲ学問的姿勢
ⅳ医師としての倫理性、社会性など
③経験目標(種類、内容、経験数、要求レベル、学習法および評価法等)
ⅰ経験すべき疾患・病態
ⅱ経験すべき診察・検査等
ⅲ経験すべき治療場面・診療形態等
ⅳ地域医療の経験(病診・病病連携、地域包括ケア、在宅医療など)
ⅴ学術活動

・家族療法は療法・治療というより技法。
・家族それぞれ「治りたいと思う治り方」がある。例:母子分離は専門家の理屈
・家族に実態としてシステムであるのではない。家族をシステムとしてみるということ。システムはメタファーであり、実態ではない。
・脱三角化が治療の鍵である。
・ボーエンは18家族を同士の敷地内に住まわせて家族研究をした。
・コンテンツ(内容)よりもコンテクスト(文脈)に注目する。
・ドンジャクソンは48歳の時、不慮の事故で早世した。
・治療的会話とは、新たな意味を創ること。オルタナティブストーリー。
基礎講座の重要性。

〇事例検討1
・岸本寛史『癌と心理療法誠信書房,1999
・岸本寛史『緩和のこころ―癌患者への心理的援助のために誠信書房,2004
・岸本寛史『迷走する緩和ケア: エビデンスに潜む罠誠信書房,2018

〇事例検討2
岡田隆介『家族の法則―親・教師・カウンセラーのための道標』金剛出版,1999
・吉川悟編『システム論からみた援助組織の協働―組織のメタ・アセスメント』金剛出版,2009

〇事例検討3
・リフレーミングのオプションを持って関わる。

〇教育講演1
羅生門効果

(作成中)


Nec_0832
終業後にセントレアへ直行。若鯱屋にて、カレーうどんとミニみそカツ丼。名古屋人が名古屋飯。思いのほか美味し。

Nec_0833
札幌駅に22:00到着。寒い。らあめん がんてつへ。味噌ラーメン。残念ながら口に合わず。今どきの味は好かんのです。昭和がいいのです。

Nec_0836 Nec_0835
今回の宿泊場所ルートイン札幌北四条。札幌駅から果てしなく遠い(徒歩20分)・・・。夜の北海道大学植物園を横目で眺めつつてくてく歩く。朝食の質は日本協会かながわ大会で泊まったスーパーホテルの方が抜群に良かった。しかし、大浴場はgood。

Nec_0838
初めて訪れた大会会場の北星学園大学

Nec_0840 Nec_0834
大会初日。F先生ご一行で懇親会。夜パフェを忘れて、F先生のタクシーに便乗し札幌駅へ。2年振りよし乃アピア店)へ。大会会期中に4杯味噌ラーメンを食べましたが、やはりここが暫定1位です。麺良し、スープ良し、ラード良し、ひき肉良し。

Nec_0837
学会会場で社会福祉法人の方が小豆大福とよもぎ饅頭を販売。激うま。特に小豆大福の小豆が凄い。

Nec_0839 Nec_0841
大会2日目。よし乃のお隣、ラーメンの寳龍(ほうりゅう) アピア店へ。悪くはない。角が取れていて優しい口当たり。女性向かも。

Nec_0842 Nec_0843
新千歳空港にある立ち食い寿司屋さん。回転ずしにも行ってみましたが大行列だったため2年振りにこちらへ。ホタテが一番美味しかったかな。

Nec_0845 Nec_0844
生まれて初めて、飛行機出発遅延を経験。1時間20分遅れとのこと。そのため、麺処白樺山荘で味噌ラーメンを食す。まぁ、普通かな。