新刊案内

戸村ひかり『よくわかる退院支援』学研プラス,2019.8.29

〇内容
学研の『よくわかる』看護入門書シリーズから「退院支援」が登場!
今,あらゆる入院患者に対して必要とされている“退院支援”の入門書。
実習に臨む学生や一般病棟の新人看護師に向けた教材として,退院支援の基本,看護過程の展開,
退院支援部門の役割,地域との連携などについて,事例から具体的に学べます!

〇目次
第1章:退院支援とは
…定義と歴史、多職種く連携、プロセス、診療報酬など
第2章:退院支援をふまえた看護過程の展開
…看護過程の展開のポイント解説と、頻出の事例演習を4テーマ収録
第3章:退院支援教育の実践例
看護学生への退院支援教育の実践例(首都大学東京東京女子医科大学
看護学生の退院支援実習を受け入れている病院の実践例(東京都立大塚病院、医療法人財団健和会柳原病院)
③臨床における退院支援に関するしくみと看護師の教育の実践例(九州大学病院

〇著者
首都大学東京大学院人間健康科学研究科看護科学域在宅看護学領域客員研究員











野村 豊子ほか編『高齢者ケアにおけるスーパービジョン実践―スーパーバイジー・スーパーバイザーの育成のために』ワールドプランニング ,2019.9.1

〇内容
本書は、高齢者介護の現場で認知症ケアに携わっているケアワーカーやケアマネジャーが、自らのケアのあり方やケアとの関係性を見つめ直そうと日々取り組んできたスーパービジョンをわかりやすく整理した解説書である。

〇目次
序章 わが国の認知症ケアにおけるスーパービジョンの現状と課題
第1章 スーパービジョンの基礎的理解
第2章 認知症ケアにおけるリーダー層のスーパービジョンに関する意識と課題
第3章 在宅生活を支援する介護支援専門員のスーパービジョン実態
第4章 認知症ケアにおけるスーパーバイザーへのスーパービジョン枠組みと実際
第5章 スーパーバイザーを支える仕組みとその成果
第6章 高齢者施設ケアにおけるスーパービジョン実践場面






 

 

菊池馨実『社会保障再考 〈地域〉で支える (岩波新書) 』岩波書店,2019.9.21

〇内容
社会保障の真のあり方を再考し、今後、持続可能にするには?社会的に孤立したり、生活に困窮している人への各地での「相談支援」が、新たな可能性を育んでいる。それらを明らかにし、法律や社会保障制度のなかに位置づけながら、その先にある新たな“地域”づくりにも注目する。未来への希望が見えてくる本。

〇目次
第1章 持続がむずかしい社会保障
第2章 何のための社会保障
第3章 何が変わってきているのか
第4章 社会保障は誰のためのものか
第5章 相談支援
第6章 地域再構築
おわりに 社会保障制度の再構築に向けて






安心づくり安全探しアプローチ(AAA)研究会『チーム力を高める多機関協働ケースカンファレンス』瀬谷出版,(2019.9.13

〇内容
増え続ける虐待など複合問題事例に現場は苦労しています。
それらをカンファレンスによって効率よく良い
方向に導く方法を
多くの事例とともに紹介します。

〇目次
1 ケースカンファレンス(ケースカンファレンスとは
ファシリテーターの役割)
2 AAA多機関ケースカンファレンス(AAA多機関ケースカンファレンスの原則
多機関カンファレンス・シートの構成
ファシリテーション・ガイド)
3 AAA多機関ケースカンファレンスの実際(カンファレンス事例から学ぶ
AAA多機関ケースカンファレンス事例)
4 チーム力を高めるケースカンファレンス(AAA多機関ケースカンファレンスの有用性
AAA多機関ケースカンファレンスの普及)







 

小木曽加奈子『地域包括ケアにおける高齢者に対するシームレスケア:ICFの視点を活かしたケアプロセス,退院支援,退院調整に焦点を当てて』学文社,2019.9.13

 

〇内容
高齢者の退院支援・退院調整に焦点を当てて、シームレスケアの3段階として、入院(入所)時初期アセスメント(第1段階)、退院に関わる課題の明確化と目標の共有化(第2段階)、退院(退所)後の継続した支援へ繋ぐ(第3段階)を紹介し、ケアプロセスを展開する。
『高齢者ケアの質を高めるICFを活かしたケアプロセス』(2015)を踏まえつつ、シームレスケアで必要なアセスメントツールも充実させており、地域包括ケアにおける高齢者ケアに役立つ内容。

〇目次
第1章ケアプロセスの展開
第2章高齢者に対するシームレスケアのあり方
第3章ICFの概念とその活用
第4章事例から学ぶ


日本精神保健福祉士協会監修『社会資源の活用と創出における思考過程 (精神保健福祉士の実践知に学ぶソーシャルワーク) 』中央法規出版,2019.9.12

 

〇内容
熟達したPSWの「思考過程」に焦点を当て、実務を解説するシリーズ。第3巻は「社会資源」。クライエントの自己実現にとって役立つ社会資源は何かを考え、それをどう活用するとよいのかを支援経過の中で考察し実行する。この一連の思考過程を事例に即して提示する。


〇目次
序章 精神保健福祉士が社会資源を活用・創出する際の思考
第1章 地域移行支援を通じた病院と地域への働きかけ
第2章 働きたい思いに寄り添い、地域の障害者雇用への機運を高める
第3章 高齢者領域の社会資源とつながり、偏見のない地域づくりへ
第4章 法を活用した退院支援とソーシャルアクションの展開
第5章 慣れ親しんだ人の支援を受けながら一人暮らしがしたい


木下大生ほか編『ソーシャルアクション! あなたが社会を変えよう! :はじめの一歩を踏み出すための入門書』ミネルヴァ書房,2019.9.10

 

〇内容
豊かな国日本。でも幸せを実感している人の割合が低い国でもある。あなた自身様々な問題を感じているのではないだろうか。その感じた問題をあなたが解決してみませんか?
本書では、実際に問題を解決し世の中を変えていった人が「なぜ」「どうやって」動かしていったかを紹介する。特別な人でなくても、あなたも、社会を動かすことがきっとできるはず。いろんな人の熱い思い、何かを成し遂げた満足感を、この本を読んで共有しよう。

〇目次
Ⅰ部 私はここから社会を動かした!
1章 今すぐできるひとりでできる「子どもの居場所」のつくりのかた――まかない食堂たべまなのレシピ(KAKECOMI:鴻巣麻里香)
2章 自閉症の環境に不満を持つなら自分で創ってしまえばいいかも!――わが子のために創った放課後等デイサービス(アイム:佐藤典政)
3章 「あなたはひとりじゃない」を伝えたい――第一回LGBT成人式@埼玉(第一回LGBT成人式@埼玉実行委員長:松川莉奈)
4章 ホームレス問題を解決する六つのチャレンジ――ビルの軒先を借りて行うシェアサイクル(HUBchari:川口加奈)
5章 「なぜ動いたか」ではなく「なぜ動き続けているのか」を考える――実践者のはまりがちなワナ(ホワイトハンズ:坂爪真吾)
6章 誰かに与えられるのではなく創りたい――障害者当事者の私が切り開く地域生活(埼玉障害ネットワーク:野島久美子)
コラム1 野島久美子という〈磁場〉と地域(新井利民)
7章 あらゆる当事者から感じ・学び・考えよう――フリーソーシャルワーカーが国会議員になるまで(衆議院議員池田真紀
コラム:ソーシャルアクション、もう一つの形――生活保護引き下げ訴訟の原告になって(橋本真希子)

 

 第Ⅱ部 私たちは動かされた!
8章 新聞記者を動かす――プレスリリースは有効、でも最後は人間力毎日新聞記者:山寺香)
9章 テレビメディアを動かす:キャスター――自分と同じ思いをしている人はきっといる(フリーアナウンサー:岸田彩香)
10章 テレビメディアを動かす:ディレクター――当事者の物語が世を動かす(NHKディレクター:鹿島真人)
11章 大学教員を動かす――実は機会を待っている(武蔵野大学教授:渡辺裕一)
12章 弁護士を動かす――社会問題に取り組むみなさんと協働したい(弁護士:山田恵太)
終章 社会を動かす――アイディアが社会を変える(ブランドコンサルタント福田淳
ちょっと長めのおわりに――「社会を変える」ことについての総論的まとめ(武蔵野大学准教授:木下大生)


大島巌ほか『実践家参画型エンパワメント評価の理論と方法』日本評論社,2019.9.25

 

〇内容
様々な社会問題・福祉課題の解決を適切かつ効果的に行うための、社会プログラムの効果モデル構築に資する評価アプローチの提案。

〇目次
1部 総論 目ざすもの、社会的背景・意義、アプローチの特徴
1章 実践家参画型エンパワメント評価とは
2章 EBP効果モデルの形成・発展
3章 実践家と評価者の役割、評価支援の仕組みづくり

2部 評価手法〜実践家参画型エンパワメント評価の実施方法
4章 CD-TEP評価アプローチ法
5章 「効果モデル」の可視化の方法
6章 CD-TEP改善ステップ

3部 効果モデル形成・発展ステージに対応した評価活動
7章 評価計画の設計
8章 設計・開発評価ステージの取組み
9章 形成・改善評価ステージ(導入期)の取組み
10章 形成・改善評価ステージ(成熟期)の取組み
11章 実施・普及評価ステージの取組み

4部 効果モデル形成・発展ステージ横断的な活動と体制整備
12章 実践家参画型で進める効果モデル形成・発展の方法
13章 質的・量的評価データの収集・分析と、効果モデル形成・発展への活用
14章 CD-TEP改善ステップに基づく評価キャパシティの形成
15章 実践家参画型エンパワメント評価の実施体制、および評価支援体制

5部 社会的意義、成果と課題、展望
16章 社会的意義、成果と課題、今後の展望
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渡部律子『福祉専門職のための統合的・多面的アセスメント:相互作用を深め最適な支援を導くための基礎』ミネルヴァ書房,(2019.10.18

〇内容
ソーシャルワーク実践の中で、「基本中の基本」といわれるアセスメント。
本書はこのアセスメントに焦点を絞り、「クライエントはアセスメントに主体的に関わる存在」という考えを基盤にした統合的・多面的アセスメントの展開過程・手法と、クライエントを「全人的」に捉えるとその過去・現在だけでなく「支援による生活の変化」という「未来」をも見通す事ができるようになる理論的根拠を、多数の事例を踏まえ解説したものである。事例には、職場の内外で見聞する事が多いと考えられる「誰にでも身に覚えがある」話や電話・面談時の会話の逐語録等を採用。最適な支援方法を、クライエントと一緒に見つけ出せるアセスメントの理論と実際がよくわかる一冊。

〇目次
序 章 ソーシャルワークの中のアセスメント――なぜ統合的・多面的であるべきなのか
第Ⅰ部 省察ソーシャルワークとアセスメント

第1章 アセスメントとは何か――ソーシャルワークにおける役割・特徴と欠かせない視点
第2章 ソーシャルワークの使命とアイデンティティ――アセスメントに与える影響を考える
第3章 アセスメントと援助のプロセス
第4章 相談援助面接――アセスメントと相談援助面接力との関係
第5章 アセスメントと省察力――専門職としての価値観・知識・スキルの統合
第6章 アセスメントとスーパービジョン
第Ⅱ部 統合的・多面的アセスメントで得られるクライエント情報   
第7章 クライエントの意図をつかむ――なぜ援助を受けようと思ったのか
第8章 クライエント自身の特性を知る――ライフサイクル・人間関係・環境・ストレングス・価値観
第9章 クライエントの問題対処力と資源を把握する



大嶋栄子『生き延びるためのアディクション―嵐の後を生きる「彼女たち」へのソーシャルワーク』金剛出版,2019.10.12

 

〇内容
男性依存症者を中心に組み立てられてきたアディクション治療プログラムから排除されてきた女性たちが抱える「問題」は、決してアディクションだけではなかった。夫からの断続的な暴力、家庭の慢性的な貧困、そして社会から降りかかってくるスティグマ……「彼女たち」が次々に持ち込む難題は、援助者が研究・駆使してきた実践アプローチをことごとく覆していく。「なぜうまくいかないのか? 何が問題なのか?」――この難題を解決すべく研究と実践を繰り返すプロセスのなかで到達した脱医療的実践としての支援論は、女性依存症者に共通する四つの嗜癖行動パターンと三つの回復過程モデルを導き出す。そして主宰するNPO法人リカバリーにおいて試みられた「生活支援共同体」の実践は、失われた身体を彼女たちの許へ送り返し、これまで経験したことのなかった親密な関係を生み出していく。あまりに複雑な回復をたどる「彼女たち」、想像を絶する不自由を生きる「彼女たち」、ずっと救われてこなかった「彼女たち」……身体と生活を奪還する「彼女たち」と共に生き延びるためのソーシャルワーク実践論。

 

〇目次
序章|生き延びるためのアディクション
第1章|誰も「彼女たち」を救えなかった――脱医療的実践としての支援論
第2章|複雑な「彼女たち」の複雑な回復論――四つのタイプと三つのプロセス
第3章|不自由を生きる「彼女たち」――身体と生活の奪還
第4章|救われてこなかった「彼女たち」の支援論――ソーシャルワークと生活支援共同体
第5章|社会的孤立を超えて――「彼女たち」と共に生き延びるためのソーシャルワーク