イギリスの新型コロナワクチン接種リストにソーシャルワーカー?

木村正人「ファイザーのコロナワクチン接種、12月1日から医療従事者、1月から高齢者 英は4月末までに全員接種へ」『Yahoo!ニュース』2020年11月21日において、以下の記事を見かけました。

以下、転載。

イギリスでの接種の優先順位は次の通りです。

(1)介護施設の高齢者と職員

(2)80歳以上と医療従事者、ソーシャルワーカー(さらに優先順位が上がることも)

(3)75歳以上

(4)70歳以上

(5)65歳以上

(6)65歳未満の高リスクグループ(がんなど)

(7)65歳未満の中リスクグループ(糖尿病、喘息)

(8)60歳以上

(9)55歳以上

(10)50歳以上

転載終了。

何故ソーシャルワーカー?と思い、ガーディアン紙の2020年11月21日号に記載されていた、接種優先順位リストの原文を辿りイギリス政府の該当ページを確認したところ、

「All those 80 years of age and over and health and social care workers.」となっていました。social care Workersということなので、確かにsocial Workerも含みますが、social careには「高齢者介護、障がい者支援、乳幼児保育などのケアサービスを指す」(出典,p51)とより広い意味でとらえた方が良いのかなと思いました。そのため、ソーシャルワーカーではなく介護・福祉従事者の方がニュアンスに近いのではないでしょうか。

日本の直近の優先接種リスト案(2020年9月25日現在,p3)では、以下の通り。

新型コロナウイルス感染症患者(新型コロナウイルス感染症疑い患者を含む。以下同じ。)に直接医療を提供する施設の医療従事者等(新型コロナウイルス感染症患者の搬送に携わる救急隊員及び積極的な疫学調査等の業務に携わる保健師等を含む。)
・高齢者及び基礎疾患を有する者
・高齢者及び基礎疾患を有する者や障害を有する者が集団で居住する施設等で従事する者
・妊婦

その後も目下調整中の様子(出典,スライド18)。

コロナ禍が1日も早く落ち着くことを願うばかりです。私は自分にできること職能団体にできることをソーシャルワーカーの一人として取り組みたいと思います。