スマホに替えた

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2週間前にガラケーからスマホに切り替えた。周囲からは、「まだガラケー」の私に驚かれることが多々あった。これまでスマホを持たなかった主な理由は、以下の2点。

1.ネット依存対策
インターネットとの付き合いはもう四半世紀前からなので親和性は高く、気を抜けばずっとインターネットの情報の中に漂ってしまう。スマホなんて持ったら、外出時にまでインターネットに繋がることになるのでそれは避けたい。

2.携帯会社のビジネスモデルへの抵抗
大学生時代(20年以上前)、自宅で使用するネット通信費は各社月額4,000-5,000円で落ち着いているのに、バイト先の同僚が数万円もするスマホ通信費を払うためにバイトするという姿をみて、搾取構造である携帯会社のビジネスモデルに違和感を覚えた。基本的に自宅のネット契約をしていれば、携帯の通信費は無料のオプションサービスで良いと考えていたため、そんな構造に自分は関わりたくない。

では、何故スマホに切り替えたか。主な理由は、以下の3点。

1.楽天モバイルの登場
今話題の菅首相総務省のおかげで(?)、あるいは先行するMVNOの企業努力のおかげでスマホの通信費は、1万円近くから3,000円台まで下がってきた。そこに、楽天モバイルが採算割れしているのではないかと思うような料金プランを展開。通話エリアの問題もあって懐疑的だったが、「楽天エコシステム」戦略の説明が腑に落ちた。特に1Gまで無料かつアプリを使用すれば通話も無料という点がポイント。外出先でネットに繋げることは最小限にしたいし、実際に電話することは限られるのでこれで充分。使い勝手が良くなければ携帯会社を変更すればよい。

2.スマホを前提とした社会システムになりつつある
各種ポイントやクーポンについては、高額なスマホの通信費を考えれば取るに足らないため考慮していなかったが、色々な手続きにスマホが無ければいけなかったり、ガラケーの対応サービスが終了したりという場面に度々遭遇するようになった。この要因は大きい。一方、ソーシャルワーカー的には、スマホを持っていないことで社会的に排除されてしまう社会システムになりつつあることも気になる点だ。

3.キャッシュレス化
今でも収支の実感を持つために意図的に現金で支払いをしているが、世の中はゆっくりかつ確実にキャッシュレス化に向かっている。コロナ禍は非接触という観点からもこれを後押ししている。

最後に、スマホに切り替えてどうなったか。

■良い点
・Twiitterを開始し、従来の「情報を取りに行く」だけでなく「情報がやってくる」という経験をしている。様々なことがらの詳細を知ることができ、最新情報はこちらの方が圧倒的に速い。また、色々な人との繋がりができた。
・LINEを開始し、遅ればせながら大学時代のゼミ仲間のグループに参加。コロナ禍で同窓会を開けていないが、久しぶりに繋がることができて、嬉しい。
・外出先で調べることができるように。今までは、遠方の学会に行くのにも、飛行機・新幹線・在来線・バス・ホテル・会場までのルートなどを事前に調べて印刷して持参していた。それがもういらない。
iPadで論文や書籍を読む際に、必要時テザリングすればストレスなく、作業がはかどる。例えば、通勤途中の電車内でiPadにて原稿に赤ペン。クラウドに同期。関係者に送信ができるようになった。

■不都合な点
・ネット依存が高まった(笑)次第に収斂してくると思うが付き合い方を考える必要がある。
スマホに個人情報が集中してしまう。個人情報保護・犯罪被害防止の観点からはスウェーデンのように、ICチップを埋め込むのもありかもしれないが、『ブレードランナー2049』や『TIME』の様な近未来も怖い。