令和3年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保支援補助金でWi-Fi整備が可能に


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岩崎雅子「医療維新 病院Wi-Fiの整備、新型コロナ補助金の対象に」『m3.com』2021年4月23日
https://www.m3.com/news/iryoishin/906740

既に先行して医事新報でも取り上げらていましたが、こちらはより分かりやすい記事でした。コロナ渦で親しい人との面会を制限せざるを得ない病院で、Wi-Fi環境を整備することにより、充分ではなくともビデオ通話などでお互いに顔を見ながらやりとりすることができます。これが患者や妊婦と親しい人にとってどれだけ重要なことか。
恥ずかしながら、#病室WiFi協議会 のことを知りませんでした。

#病室WiFi協議会


病院のWi-Fi設置率は約2割
上述の記事でとりあげられていましたが、

電波環境協議会医療機関における電波利用推進委員会『2019年度医療機関等における適正な電波利用推進に関する調査の結果【病院】』2020年6月(n=1,132件)

https://www.emcc-info.net/medical_emc/document.html#2020100

において、無線LAN は81.1%の病院で導入されており、導入している病院のうち、患者様・利用者様・外部訪問者のインターネット接続用としている病院は27.3%というデータが紹介されているのは参考になりました。つまり、回答のあった病院のうち、患者等が無線LANWi-Fi)を使用できる病院は22.1% ( 81.1%×27.3%)ということになります。約2割。自分の印象よりやや多いといったイメージです。

根拠となる文書
「令和3年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保支援補助金」について



補助金Wi-Fi環境の整備等に充てても良い旨の根拠は、Q&A Q16(p7)を参照のこと。


令和3年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保支援補助金に関するQ&A
Q16入院患者のオンライン面会等のためのWi-Fi環境の整備等に要する費用も、補助の対象となりますか。
(答)
新型コロナウイルス感染症により入院患者と家族等の面会が制限されている中、医療機関において入院患者等が利用できるWi-Fi環境の整備等に要する費用については、本事業の補助対象となります。
〇なお、その際、総務省の「Wi-Fi提供者向けセキュリティ対策の手引き(令和2年5月版)」を踏まえるなど、セキュリティ対策に留意してください。
※2021年4月14日に追加されています。


補助の対象となる医療機関
ただし、気になるのは補助の対象となる医療機関等の定義です。

厚生労働省医政局医療経理室医療経営支援課「令和3年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保支援補助金」のご案内
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000767590.pdf


補助の対象となる医療機関等は、①(i)から(iii)のいずれか又は②に該当する医療機関等です。また、①(i)及び①(ii)の両方に該当する医療機関は、①(i)又は①(ii)のいずれか一方のみで対象となります。
※令和2年度第二次補正予算の「医療機関・薬局等における感染拡大防止等支援事業」の補助を受けた医療機関等も補助の対象となります。


①「令和2年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保支援補助金」による補助を受けていない医療機関