眠る前の覚書(有斐閣)

以下、有斐閣書斎の窓』2005(3),№542にて紹介。

◆中島義明・繁桝算男・箱田裕司編『新・心理学の基礎知識』有斐閣,2005

最近考えていることは、家族社会学の知見と家族心理学の知見を、ソーシャルワークを行う上でもう少し機能的に取り入れることはできないだろか、ということ。身体化させるには、随分時間がかかりそうだが、やりがいはあると思う。

【内容】(出版社HPより)

最新の心理学の動向を踏まえて全面的に刷新。精選された基礎知識を第一線の研究者が問題・解答形式で平易に解説する。学習を進めるうえで役立つ関連問題や参考文献,キーワードなどの要素を新たに組み込み,さらに使いやすくなった。心理学を学ぶ学生・大学院生に必携。

http://www.yuhikaku.co.jp/bookhtml/012/012378.html

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◆才村純『子ども虐待ソーシャルワーク論』有斐閣,2005 4月中旬

イギリス・アメリカにおいて、ソーシャルワーカーによる介入を許されている分野の1つに児童福祉があろう。但し、『I am Sam』に出てくるアメリカのソーシャルワーカーは、私的領域に土足で上がり込むかの様な、否定的なイメージで描かれていたし、1970年代のイギリスでも相次ぐ子どもの虐待死事件に伴って、彼・彼女らへのニーズ判定者であったソーシャルワーカーの社会的信用も失墜していた。また、フーコーの『監獄の誕生』では、教師、医師と並んで個人を規格に合うか否かを裁定する「裁定者」としてソーシャルワーカーが取り上げられている。つまり、我々は私的領域を肯定することに価値を見出す専門職なのか私的領域へ公正の名の下に介入することに価値を見出す専門職なのか、常にそのことにジレンマを感じている。

【内容】(出版社HPより)

子ども虐待問題に関して,問題の提起,ソーシャルワーク実践のあり方,法制度の確立などに主導的な役割を果たしてきた著者が,児童虐待防止法児童福祉法の改正や制度運営,ソーシャルワーク実践の方法などについて包括的に解説し,今後の課題・方向性について論じる。

http://www.yuhikaku.co.jp/bookhtml/comesoon/00103.html

川本隆史『ケアの社会倫理学有斐閣,2005 5月下旬

【内容】(出版社HPより)

医療・看護・介護の営みを《ケア》という視角から批判的かつ統一的に把握し,新しい論点を提示する待望の書。さらに従来の「生命倫理」の教育を反省するパートを設け,従来の生命倫理学の枠組みを超える,「ケアの社会倫理学」を提起する。

http://www.yuhikaku.co.jp/bookhtml/comesoon/00102.html

◆椋野美智子・田中耕太郎『はじめての社会保障 第3版』有斐閣,2005 3月3日

【内容】(出版社HPより)

徹底的なわかりやすさで好評の入門テキストの第3版。「なぜ」「どうして」と考えていくうちに,制度の構造を立体的に理解できるよう工夫。年金制度改革に伴い第4章「年金」を全面的に改訂。最新の統計データと正確な制度解説により,読者をより深い理解へと導く。

http://www.yuhikaku.co.jp/bookhtml/comesoon/00017.html

◆今田高俊編『社会学研究法』有斐閣,2000.12 2200円

【内容】(出版社HPより)

社会学は現実をどのような方法でいかに捉えるのか。従来の学派や学説にとらわれず,社会学する際の研究法に焦点をあてて社会学を鳥瞰する。研究したいことにどうアプローチしたらよいかを示す格好のガイドブック。

http://www.yuhikaku.co.jp/bookhtml/011/011394.html