堀越由紀子「医療ソーシャルワーカーと病院機能評価」『社会福祉研究』第92号,2005,pp.46-55
【価値判断】△ 【種類】評論
医療ソーシャルワーカーが現在置かれている立場を的確に表現している。しかし、制度の解説・検討に原稿の2/3を費やしている。
著者は、
「ソーシャルワーク機能の評価は、ソーシャルワーク・リサーチの手法を用いてソーシャルワーカー自身が行うしかない。例えば、ソーシャルワーカーがかかわる利用者システムのニーズ領域を明確化したうえでのソーシャルワーク介入による充足度調査、ソーシャルワークサービスに対する利用者の満足度調査などがもっと試みられるべきだろう。」(p55)
として、自己満足的ではないソーシャルワーク機能評価の必要性を訴えているが、私はもっと、こちらについて述べて欲しかった。それが現場出身の大学教員に期待されている役割だと思うから。