水野智「郵送アンケート調査における無応答者の回答分布の推定-カルテ開示実態調査の資料を用いて」『病院管理』42(3),pp.385-396,2005

以下、二木先生のコメント。コピーを忘れないためにメモ。


無作為抽出した全国の病院を対象にして、郵送アンケート調査(往復葉書使用)と電話調査により、カルテ開示について同一の質問を行い、その結果に基づいて、無応答者の回答分布を推定し、「無応答者の分布は、回答標本の分布と比べて[カルテ]開示に消極的な回答が多い方向に偏ってい」ることを明らかにしています。そして、考察の最後では、郵送アンケート調査を安易に行い、回答率の低いまま、無回答誤差の存在を無視して、結果を解釈することの「危険」を警告しています。