I believe

昨日、私がSWになって初めてお世話になった先輩SWが退職された。涙が出なかったのは、またどこかでお互いにSWとして出会えるだろうという確信と、彼がいつも作り出す雰囲気が涙を必要としない明るさに満ちていたからだと帰路でふと思った。

先輩からは、社会人としてのマナーや組織で対応するということの大切さ、ソーシャルワークのアートの部分のすばらしさを身を持って学ばせていただいた。それらは、決して教科書からは学ぶことができないものばかりであった。でもきっと、病院で彼と出会っていたら、ソーシャルワークのサイエンスの部分を、もっと学ぶことが出来たのではないかなと、時折見せる手技を見ていてそう感じた。

別れを惜しんで、職場内外を問わず色々な人が先輩に会いに相談室へ訪れた。みんながかける言葉は決して社交辞令ではなく、自分の言葉で、本当に別れを惜しんでいることが分かった。彼がどれだけ、色々な人に影響を与えていたのか、今更ながらに再認識させられた。そんな大切な人材を失うということは、心底悲しい。

とりあえず、所属機関の上司としての彼とはお別れである。先輩が築き上げた環境を崩さないためにも、残された仲間と一緒に、学んだことを少しずつ着実に実践していきたい。

どうもありがとうございました。