老健の支援相談員業務に関する現時点での私の考え

10月10~12日、名古屋国際会議場で開催される、第18回全国老人保健施設愛知大会にて報告することにしました。 演題名は、「支援相談員業務データベース開発の現状と今後の課題」です。 2年前の同大会にて、演題名「家族介護力の内容とその把握方法に関する一考察」を報告し、在宅介護スコアについて取り上げました。予定では、在宅介護スコアを用いて前向きコホート調査を実施し、数年間データ収集を行った上で、同スコアが老健での使用に耐えうるか否かを判定する作業を行うつもりでした。しかし、この間の経験で私はまだ支援相談員全体にとって、そういった研究は時期尚早だと判断しました。 理由は、そういった「社会診断の内容はどうあるべきか」という課題よりも前に、支援相談員業務の標準化があまりにも立ち遅れている現状こそ、まず始めに着手するべきだと思ったからです。なによりも基礎を硬めなければ応用は利きません。それは、当然私自身への戒めでもあります。 よって、今回は上記理由から着手し始めた支援相談員業務データベースについて報告し、関係者の方からご指摘・ご批判を頂きつつ、更なる改善を目指そうと思っています。私は、他職種間の共通言語獲得以前に、支援相談員同士の共通言語獲得の必要性を感じており、本データベースがそれを補完し、業務の標準化を促進するツールとなることを願っています。