北海道医療ソーシャルワーカー協会における研修

北海道医療ソーシャルワーカー協会がこの程、2007年度研修会予定を発表した。 アクセス方法:トップページ→新着情報→各部からの情報→2007年度研修会予定 協会本体及び北海道全土を9支部に分割し、更にはブロック単位(定義は不明)でそれぞれが主催者となり活発な研修を行っている。実施が明らかとなっているだけでも、6月以降来年の2月末までに計61回の研修が実施・予定されており大変充実した研修内容となっている。 この予定表から、以下5点が参考となる。 ①1年間の研修計画が実施日程と合わせて掲載されており、参加者側が研修参加計画を立てやすい。 ②中央A支部では、初任期研修会として計7回の研修会を組んでおり、協会本体が主催する初任者研修会(前後期計4回)と合わせると、初任者研修が充実している。 ③技術研修だけではなく、SWの倫理と価値についてもきちんと研修を組んでおり、研修内容が総合的である。 ④臨床家と教育・研究者が良いバランスで講師を担当している。 ⑤研修テーマが抽象的ではなく具体的である。 ⑥トレンドに合わせた研修テーマだけではなく、毎年度ルーティンで行っている研修テーマが存在していると推察できる。 『病院報告』『医療施設調査』の最新版(平成17年10月1日現在)によると、病院と一般診療所(歯科診療所は除く)には、医療ソーシャルワーカー社会福祉士&医療社会事業従事者)が、愛知県では700.0名、北海道では863.3名が就労していることが分かる。 確かに、北海道の従事者数が愛知県のそれを上回っているのは事実だが、それをもってのみこれだけ両者に研修量の差が出てしまう理由にはならないと思われる。 ルーティン研修の充実度合いは、その団体の組織力を表す重要な指標となる。支部研修担当者会議が年3回実施予定とあるように、恐らく中央組織と支部組織両者の協力により協会全体でこの豊富な研修を計画し実施していることが推察できる。やはり優秀な研修立案・実行スタッフをどれだけ組織できるかが、研修充実の鍵となるのだと思う。 追記(2007.9.25) 関建久(現北海道医療ソーシャルワーカー協会会長)「今年度は『教育・研修活動の充実』に力点を置き『生涯研修プロジェクト』を設置し、初任期(5年目までの会員)の到達度モデルの仕組みの完成を目指しています。」「都道府県協会からMessage①」『日本医療社会事業協会ニュース』№19-2,2007,p8