日本医療社会事業協会研修部便り

先日地域の若手SWと新年会を開催したが、 ①日本医療社会事業協会で研修を行っていること知らない、 ②療養病床で働いているのに日本療養病床協会ソーシャルワーク部会を知らない、 ③回復期リハビリテーション病棟で働いているのに全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会ソーシャルワーカー委員会を知らない、 ④国立保健医療科学院主催の医療ソーシャルワーカー初任研修が今年度で修了したことを知らない、 SWがいて愕然とした。 日々の実践の中で、必ずといっていいほど誰しもが「壁」にぶちあたる時がくるはずである。そんな時に、自らと同じ環境にいるソーシャルワーカー同士が互いに情報交換をし合い、切磋琢磨することが、バーンアウトや自己の過信防止には重要であり、そのための受け皿は近年着実に産まれつつある。そして、その受け皿は発起人・運営委員の絶え間なき努力の賜物でもある。しかし、まだまだ必要なところに必要な情報が行き渡っていないようだ。 以下、転載。


今年度も残すところあとわずかになりました。研修部は北海道・富山・神奈川・東京と広範囲に存在しながら22本もの研修が円滑にできるよう事務局や講師の方々の協力を得て進めて来ました。 来年はまた今年以上に、日本協会研修部の大きな転換期になると思われます。それは、厚生労働省から国立保健医療科学院主催に移って4年たちました医療ソーシャルワーカー初任研修が、いよいよ来年からは全面的に当協会が担当することに決りました。理由は予算の関係もありますが、職能団体があるにもかかわらず、医療ソーシャルワーカーだけに国が初任者育成に予算をつけることに疑義が出たからです。またそれは日本医療社会事業協会に、歴史ある初任者の研修を引き渡してもいいという信頼を得たことも大きな要因です。 今後は、厚生労働省の後援を得て、全面的に当協会で企画実施となります。予算は全て協会が負担しなければならないため初任者研修を何日で開催するか内容をどこまでとするかなど、既存の専門講座や専門研修などなど、根本から医療ソーシャルワーカーの研修体系を見直す改革になってきています。現在、研修部と社会福祉有識者で、その方向性を検討する委員会が動き出しています。総会までには会員の皆様にご提示できるよう努力しておりますので今しばらくお待ちください。 管理者研修に関しては日本のソーシャルワーカーのリーダーシップを国が養成するために引き続き国立保健医療科学院で開催されます。日本協会が全国のソーシャルワーカーの卒後研修を責任をもって実施できるようさらに会員の拡大が図れるよう努力したいと思います。会員の皆様のご協力もお願い致します。 出典:『日本医療社会事業協会ニュース』№19-4,2008,p12