新刊紹介

診療所には、平成17年10月1日現在、医療社会事業従事者と社会福祉士併せて3,005人のMSWがいる。これは全医療機関に従事するMSW14,510人の約21%に相当する。つまりMSWのうち、5人に1人は、在宅医療ソーシャルワーカーなのである。(『医療施設調査』より)決して、少数派でもない訳だ。 彼ら・彼女らがどの様に活躍しているのかを知る手がかりとなりそうだ。但し、単なる実践報告に留まらないことを期待したい。以下、出版社より転載。


・村上須賀子ほか編『在宅医療ソーシャルワーク勁草書房,2008.5 2,100円 224頁 【内容】 医療と福祉の現場をつなぐキーパーソン、医療ソーシャルワーカーの役割とその援助効果とは。在宅医療現場の100事例を収載、分析する。 施設から在宅へという医療政策の大きな流れのなかで、医療と福祉をつなぐ役割として重要性を増す医療ソーシャルワーカー(MSW)の職務。実際の在宅医療の現場からMSWがかかわった100事例を集め、医療と福祉の具体的な連携モデルを提示すると同時に、その分析結果を通じ在宅医療にMSWが果たす援助効果、経済効果を明らかにする。