病院・診療所(歯科を除く)で働くMSWは全国に15,862.9人(平成19年度)

病院・診療所(歯科を除く)で働くMSWは全国に何人いるのか? これを知るには、厚生労働省が毎年行っている『病院報告』及び『医療施設調査』がある。 なお、これまで厚生労働省が実施した調査結果は、「厚生労働省統計表データベース」に掲載されてきたが、平成20年度から公表する全府省の政府統計情報は、総務省が運営するe-Statより提供されることとなった(本データベースの統計表情報は平成21年度末までに全てe-Statへ移行予定)。 e-Statからは、『平成19年度病院報告』のデータでを入手できる。一方、『医療施設調査』は3年に1回、通常とは異なる大規模調査を実施しており、この時に一般診療所の従事者数も調べられる。現時点で入手可能な最新版は平成17年度分であった。 冒頭の問いに対する答えは、15,862.9人。なお、本稿では、MSWを医療社会事業従事者と社会福祉士を含めることとする。 ○平成19年度MSW数(常勤換算数)=A+B=15,862.9人 A 病院総数(一般病院+精神病院):医療社会事業従事者9232.3人+社会福祉士3625.7人=12,858人 B 一般診療所(診療所総数から歯科診療所数を引いた数):医療社会事業従事者1515.2人+社会福祉士1489.7人=3,004.9人 ※一般診療所のデータは平成17年度値。先回調査である平成14年度値のMSW数は3,015.2人だったため病院総数と比べて多い増減はないと仮定した。 ちなみに、病院総数における医療従事者の平成19年度値は以下の通り。 ・看護師     618,406.4人 ・医師         183,828.3人 ・理学療法士 34,782.7人 ・作業療法士 21,776.9人 ・MSW          12,858.0人 ・言語聴覚士   6,738.8人 毎年年末頃に各調査の統計表が公開される。平成20年度は、『病院報告』及び『医療施設調査』両データが揃う3年に1回のタイミングなので今から公表が楽しみだ。 関連データはこちら MSWの数.doc