新刊案内

いよいよ出版されましたね。最近勁草書房は発刊予定の書籍を事前アナウンスしなくなってしまったため、フォローアップがしにくいです。 社会保障の議論は持続可能性から、機能強化へと移行。では、そのための財源はどこから調達するのか。今日的な課題に初期段階から「あくまでも社会保険料UPを中心とした上で税金の投入も加味する」論陣を張ってこられた二木立先生の最新著!! 二木立『医療改革と財源選択』勁草書房,2009.6.15 28474.jpg 以下、出版社HPより転載。
○内容 加速度的に崩壊する医療制度の立て直しにはいま何をすべきなのか。本書は医療費増加要因、医師数と医療費の関係など実証分析を通じ、制度立て直しには公的医療費を増やさざるを得ないことを論証、その財源についても提言する。小泉・安倍~福田・麻生政権下の医療政策と論争、路線転換の展望を検討、よりよい制度への道筋を提示する。 ○目次 はしがき 序 章 世界同時不況と日米の医療・社会保障  第1節 世界同時不況と日本の医療・社会保障  第2節 オバマアメリカ大統領の医療政策と「シッコ」 第1章 医療改革の希望の芽の拡大と財源選択  第1節 医療改革の希望の芽の拡大  第2節 「骨太の方針2008」中の医療改革の複眼的評価  第3節 公的医療費増加の財源選択と私の判断  補 論 医療費の財源選択についての私の考えの変化 第2章 小泉・安倍政権の医療改革――新自由主義的改革の登場と挫折  第1節 小泉政権の医療改革  第2節 安倍政権の医療政策  第3節 よりよい医療制度をめざして 第3章 福田・麻生政権下の医療政策と論争  第1節 福田政権の初期の医療政策  第2節 混合診療解禁論の一時的再燃と凋落  第3節 私が後期高齢者医療制度廃止と老人保健制度復活に賛成する理由  第4節 医療費抑制政策の部分的見直し  第5節 2009年以降の医療政策と医療経営を考える 第4章 今後の医療制度改革リハビリテーション医療  第1節 2006年医療制度改革関連法の位置づけと今後の医療制度改革の見通し  第2節 リハビリテーション診療報酬改定を中長期的視点から複眼的にみる 第5章 医療費と医師数についての常識のウソ  第1節 後期高齢者の終末期(死亡前)医療費は高額ではない  第2節 医師数と医療費の関係を歴史的・実証的に考える 補 章 医療政策をリアルにとらえる視点  第1節 医療政策の現状と課題――研究者は政策形成にどのように貢献しうるか  第2節 日本の医療・介護保険制度改革と保健・医療・福祉複合体  第3節 医療ソーシャルワーカーの国家資格化が不可能な理由 初出一覧  あとがき  事項索引  人名索引