身体障害者の種類に肝機能障害は追加されるか

「肝機能障害の評価に関する検討会」が厚生労働省内で昨年10月27日から開かれている。 「同検討会は、今年(筆者注:2008年)1月の薬害肝炎訴訟原告団と国の基本合意、3月と9月の同原告団舛添要一厚生労働相の協議などを踏まえて設置されたもので、身体障害者福祉法で定める身体障害の認定基準の見直しなどを検討するのが目的。」(『CBニュース』2008年10月27日より引用) つまり、身体障害者の種類に肝機能障害が追加されるか否かを検討している。 正直私は、老健にいた頃、身障手帳の活用は疎遠であった。病院に戻ってきてその活用や説明頻度が増え、興味を持つようになった。そんな頃にこの記事が目に入ってきた。 怒られてしまうかもしれないが、身体障害者の範囲(12種類)のうち、平成10年4月に追加された「-ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害」は記憶にあるが、他の障害については最初からあると思っていた。しかし、実際には他の疾患もまた徐々に追加されていった経緯を知った。 今後の動向に注目したい。 【参考】 ・「肝機能障害、評価項目を大筋で了承」『CBニュース』2009年7月17日 ・「肝機能障害、アルコール性の扱いが焦点に―厚労省検討会」『CBニュース』2009年6月1日 ・「肝機能評価の指標などで意見交換」『CBニュース』2009年1月29日 ・「先生、肝炎になってみたらどうか」『CBニュース』2008年11月17日 ・「肝機能障害の評価検討会が初会合―厚労省」『CBニュース』2008年10月27日 ・「身体障害の範囲拡大の経緯」『肝機能障害の評価に関する検討会(第4回)』2009年5月1日 ・「肝機能障害の評価に関する検討会 資料・議事録厚生労働省