医療ソーシャルワーカーのためのデータベースソフト

本日で、このブログも6年目となります。時々更新が止まってしまう時もありますが、今後ともよろしくお付き合いください。医療ソーシャルワークに関連する様々な情報を発信していきたいと思います。 日本医療社会事業協会(以下、日本協会)が、医療ソーシャルワーカーのためのデータベースソフトを開発。ソフトの内容は、日報、月報に対応できる相談記録のデータベースとのこと。北海道社会福祉士会道央地区支部が本日付のブログにて報じている。 3月27日に北海道医療大学札幌サテライトキャンパスにて、ソフト使用説明会を行い、参加者には無料でソフト配布される予定とのこと。 申込方法は、後日日本協会HPに掲載されるとのことだが、現時点(2010.1.4 PM9:30)では掲載されてはいない。 日本協会は、2008年度に社会保険部の下部組織「ソーシャルワークデータ検討小委員会」を立ち上げ、以下の活動を実施。 ①ソーシャルワークの標準的データとクリニカルインジケーター(臨床指標)作成のため、協会版データベースモデルの作成について検討を行った。 ②亀田総合病院小野沢医師より亀田総合病院のデータベースの講義を受けた。 ③データベースソフト開発について打ち合わせを行い、実行計画を立てた。 2009年度には、「ソーシャルワークデータ検討小委員会」から独立組織「長寿社会福祉基金助成金事業運営委員会」へ。以下の活動を計画。総会にて承認を得ている。計画から言えば、現在は③の「前半」を始めようとしている段階と言える。5月28日・29日の日本協会全国大会及び学会にて、経過を知ることができればと期待したい。 ①コアメンバーによるソーシャルワークデータの指標とデータベース項目の検討。 ②企業へのデータベースソフト開発の委託。 ③協力病院でのデータベースの試行と再検討。 ④日本医療社会事業協会版ソーシャルワークデータベースの発表と研修会の開催。 ちなみに長寿社会福祉基金とは、独立行政法人福祉医療機構(WAMNETでお馴染み)の基金事業の1つである。平成21年度助成事業(内定)として、日本協会は、同事業の「特別分」として、「病院ソーシャルワーカーの業務指標開発事業」という事業名で約400万円の助成を受けている。 各病院で独自に日報・月報の様式を考え集計し、時にその集計が手計算となっていることが少なくない現状で、標準化の取り組みが行われることは一歩前進ではないだろうか。全国データを用いた研究や、診療報酬改定時の要求事項の裏付け資料も作成し易くなる。早く私も使ってみたいものである。