説き明かし・私の家族面接 初回面接の実際 [DVD]

『説き明かし・私の家族面接 初回面接の実際』というタイトルのDVDが2010年5月27日、星屑倶楽部という新潟にある映像教材出版社から販売されています。 『ソーシャルワークのスーパービジョン』ミネルヴァ書房,2005を編集されたルーテル学院大学福山和女先生について調べている中で偶然発見しました。 DVDのダイジェスト映像はこちら。 他人の面接の場面を見ることはなかなか無いので、とても貴重な映像です。 故江幡玲子先生の「中堅=迷い―上司の言っていることも、部下のやっていることもわかる。手を出すべきか、口を出すべきか考えることもある。自身のあるふりもできる。一応はこなしていく、でもどこかで、『こんなことやっていていいのかな…』と迷っているのもまた中堅と言われる人達であろう」『現代のエスプリ422 カウンセリングとソーシャルワーク』至文堂,2002,p18という言葉の、中段以降言葉が今の心境にピッタリで、このままではいかんと思う今日この頃です。今年は、ソーシャルワーカーとして成長するためにもう一歩踏み出す一年にしたいと思います。 価格も高いので、個人で買うにはちょっと手が届かない。日本福祉大学付属図書館や名古屋市内の福祉系学部・学科で購入してもらえないかなー。 ○内容 「私の家族面接」をお見せします。 「家族面接」は、面接者一人一人が、独自の世界を展開します。 このビデオで面接者として登場するのは、中村心理療法研究室・中村伸一先生。 ルーテル学院大学教授・福山和女先生。東京大学大学院教授・中釜洋子先生。 中村先生は、学校と家族システムを噛み合わせるシステムズアプローチの神髄を示し、 福山先生はソーシャルワーカーとしてボーエン理論を駆使。 中釜先生は心理臨床家としてナージの文脈療法を基本として、それぞれの「私の家族面接」を再現しています。 家族を演じるのは、長女が福島大学演劇部の学生、両親は両者とも同大学院学校臨床心理専攻を修了した現職教員です。 また、家族関係の設定には一年以上を費やし、ジェノグラムの作成にも耐えうるレベルにまで仕上げました。 前作と同様、介入のキーポイントとなる場面を各面接者が自ら選び、その意味を説き明かし、 そこに面接を受けた家族のフィードバックが挿入される構成になっています。 〈理論と実際〉が臨床の基本ということであれば、このDVDは家族臨床を学ぶ者・教える者双方にとって、 必須の教材であることは間違いありません。 日本家族研究・家族療法学会 第27回学術大会 メインシンポジウム企画作品 設定 : 不登校 相談者の家族構成は、技術系の公務員の父、介護ヘルパーとして働いている母親、 AD/HDの診断がある小学4年生の弟、そして中学2年生の長女。 小学生の時には鼓笛隊の部員として学校の行事で活躍するなど、周囲との軋轢もなく元気だった長女。 中学生になってからは、当初はテニス部に入って基本練習に取り組むなど頑張っていたが、 だんだんと他の生徒と力の差がついていったのか、意欲をなくし、冬休みを境に不登校かなと気づいた。 最初は頭が痛いといって休むようになり、しだいに学校にも行かなくなった。 理由を尋ねると、小学校とは違って友人関係も複雑なようで、学校内のことをあれこれいうが、 親としては学校へ行かない理由とはとても考えられない。 2年生になっても改善せず夏休みが明けても同じ状態で、このままだと進学にも差し支えると思い、大学の相談室を訪ねた。 DVD内容 DISC 1 中村伸一 DISC 2 福山和女 DISC 3 中釜洋子 構成(各ディスク共通) ・オリエンテーション ・面接者紹介 ・面接 ・面接者による場面のピックアップと家族のフィードバック ・監修者の解説 ○出演者について 面接者= 中村伸一(中村心理療法研究室 室長) 福山和女(ルーテル学院大学総合人間学部 教授) 中釜洋子(東京大学大学院教育学研究科 教授) 企画・構成= 生島浩(福島大学大学院人間発達文化研究科 教授) 監修・解説= 後藤雅博(新潟大学医学部保健学科 教授)