新刊案内

がん相談支援センターの行うがんサロンの運営において、再びグループワークが注目を集めるかもしれません。 編者の福山清蔵氏は、立教大学コミュニティ福祉学部教授。 福山清蔵編『対人援助のためのグループワーク』誠信書房,2011.6.10 判型・ページ数 B5・176ページ 定価 本体2,800円+税 ○内容 自助グループグループホーム、サポートグループなど多彩なグループが注目されている。人が集まることにより葛藤や争いが起こることもあるが、同時につながりの形成や相互の支え、個人の成長を促進する力も生まれてくる。本書は、このグループの持つ力と機能を引き出し、より効果的に協働や協力を実体験できるようなワークを40種紹介した「グループワーク素材集」。各ワーク冒頭には、ねらい、グループの大きさ、材料、進行過程、留意点をつけ、ワークの選択の一助となるよう編集してある。また終章には11枚のふりかえり用紙も用意した。 ○目次 目次はじめに──グループワークへの誘い 第1章 イントロダクション     ──グループワークを始める前に 第2章 ウォーミングアップ     ──導入としてのワーク 第3章 正解のあるコミュニケーション・ワーク     ──情報収集しながら課題達成に向けて全員で協力する 第4章 コンセンサスのためのワーク     ──コンセンサスを図る過程で自分自身の判断の基準・価値観などについて理解する 第5章 身体・感覚のワーク     ──自らの感覚を体験し、磨くために 第6章 ふりかえり     ──ワークを終えた後でそれぞれが記入し、グループ全員で分かちあう
関連本として以下の本も。 黒木保博ほか『グループワークの専門技術―対人援助のための77の方法』中央法規出版,2001.4 ○内容 グループワーカーの専門技術を6つのプロセスと17のカテゴリーに整理し、77の専門技術を紹介。そのすべてについて「展開例」を収載し、具体的な活用方法を提示。社会福祉の実践の場はもちろんのこと、保険、医療、看護、臨床心理、社会教育などの諸領域において幅広く使える内容である。 ○目次 1 方法としてのグループワーク 2 グループワークの専門技術 3 グループワークの準備 4 グループワークの開始 5 メンバーとの関係づくりとプログラム活動 6 グループダイナミックスの活用 7 問題解決への取り組み 8 グループワークの終結と評価