新刊案内

神奈川県リハビリテーション病院の実践がまとめられています。第5-7章が興味深いですね。
大橋正洋 監『脳損傷リハビリテーション 高次脳機能障害支援 病院から在宅へ,そしてその先へ』医歯薬出版,2011.8 総頁数:128頁 / 2色 判型:B5判 ○目次 はじめに 序章 病院からその先へ  I 神奈川リハビリテーション病院と関連スタッフ   1 神奈川リハビリテーション病院   2 脳損傷病棟   3 高次脳機能障害に関わるスタッフ  II 当院における取り組みの実際   1 急性期医療段階   2 医学的リハ段階   3 社会的リハ段階   4 職業リハ・社会参加支援段階  おわりに 第1章 脳外傷による障害の理解と支援  I 医学的評価の留意点   1 脳外傷の種類   2 脳外傷急性期の医療情報   3 神経画像検査   4 神経心理学的検査   5 患者と家族の語り  II 障害をもつ人たち   1 脳損傷病棟の実績   2 小児期受傷者の長期経過   3 小児期脳外傷の2例  III 脳科学から見た障害   1 びまん性の神経回路不全   2 前頭葉と遂行機能   3 社会的知能と気づき  IV 気づきを促す支援   1 気づきがある障害の場合   2 気づきがない障害の場合   3 知る・気づく・身につける  おわりに 第2章 臨床心理士の取組み  I 脳外傷後にあらわれる問題   1 脳機能からみた前頭葉損傷の問題   2 認知機能および行動上の問題  II 心理アセスメント   1 心理アセスメント   2 脳外傷による症状をどう評価するか   3 アセスメントの実際   4 脳外傷の特徴   5 軽症脳外傷の評価と対応   6 フィードバック  III 心理支援   1 支援のコンセプト:「知ること」「気づくこと」「身につけること」   2 リハビリテーションステップ   3 個別の心理セッション   4 グループ療法  IV 家族支援   1 家族の機能   2 家族とセラピスト   3 家族への心理教育   4 当院における心理教育プログラム  おわりに 第3章 理学療法士の取り組み  I 理学療法の基本的な考え方  II 患者像のとらえ方   1 記憶障害   2 注意障害   3 遂行機能障害   4 社会的行動障害  III 理学療法を構成する   1 安定   2 身体イメージ   3 状況把握への配慮   4 目的への配慮  IV ライフステージに沿った支援   1 急性期:拘縮への対応   2 入院時:環境不適応と通過症候群への対応   3 入院初期:表在化する高次脳機能障害への対応   4 入院中期:環境構造化への対応   5 入院終期:退院前不安への対応   6 通院期:長期支援導入の対応   7 社会参加の時期:“離れ“と“顔出し”の対応  おわりに 第4章 作業療法士の取り組み  I 治療環境の構造化   1 患者に座ってもらう位置   2 スタッフや家族が注意すべきこと  II 個別訓練課題   1 どんな訓練課題が望ましいか   2 課題を行うときの関わり方  III 患者の集団訓練   1 入院中の集団訓練   2 外来での集団訓練  おわりに 第5章 就労支援  I 就職・復職における問題点と連続・継続的な支援の必要性  II 外来通院による社会・認知リハビリテーション   1 就職・復職支援に向けた基本条件   2 地域生活状況の把握   3 地域生活への課題   4 地域福祉施設の活用  III 職能科における評価・訓練   1 個別訓練   2 集団訓練   3 職場内リハビリテーション  IV 就労支援ネットワーク   1 地域福祉施設から職業リハビリテーションへの移行   2 職能科における職業リハビリテーション機関への移行の目安   3 職能科における連携の実際  おわりに 第6章 相談支援  I 情報収集とアセスメント   1 情報収集   2 支援を描く   3 専門的医療機関の活用   4 面談を行うときの配慮  II 社会保障制度の活用   1 医療費負担軽減   2 自動車保険   3 労災保険   4 公的年金   5 雇用保険   6 障害者手帳   7 障害者自立支援法   8 介護保険  III 当事者への支援   1 当事者が抱く困惑   2 生活障害の確認と方略の検討   3 当事者の内実  IV 家族への支援   1 生活に伴う負担   2 波及していく負担   3 一体的に行われる当事者支援と家族支援  V 地域福祉サービスの活用  VI おわりに 第7章 当事者団体の取り組み  I 協働事業室   1 体験の共有による相互支援(ピアサポート)   2 高次能機能障害に関する生活相談(ソーシャルワーカー等との協働)   3 情報収集と提供   4 本人の学習・作業活動の開催(社会参加への支援)  II 家族会の活動   1 家族会の設立   2 障害者団体としての出発   3 行政への働きかけ   4 「その他の障害」からの脱却   5 居場所のない当事者への支援   6 全国実態調査の実施   7 全国組織としての取り組み  III おわりに  おわりに  索引